7/16版 




          緑陰のいっそう有り難い炎天の日   カーソルを乗せれば写真が変わります
 太平洋高気圧が張り出して、まるで梅雨明けしたような夏空が広がっていますが、気象台は去年の反省からか、なかなか「梅雨が明けた模様です」とは発表しませんね。今年は「一昨日に明けた模様です」という出し方になるのでしょうか?
 今日の京都の最高気温は36.1度。炎天下にいると耐えられない暑さですが、風があって湿度も高くないので、木陰にいると案外過ごしやすいです。
 今日の境内は、法事や墓参の方など以外は、ほとんど行き交う人はありません。それもそのはず、今日は祇園祭前祭の宵山です。昨日の宵々山でも約28万人の人出があったそうですから、今日はそれ以上でしょう。この酷暑の中の人混みは息苦しいほどだと思います。
 山鉾ごとに授与される「厄よけちまき」が、早くもメルカリなどで多数転売されているそうです。転売してお金儲けしようとする人、高くてもいいから欲しい人がいるのですから、当然のことでしょうが、手に入れても「厄除け」には役立たない気がします。




       祇 園 会 や  真 葛 が 原 の 風 か ほ る     与謝蕪村




          青空と木槿 / 灸花も美しい     カーソルを乗せれば写真が変わります
 青空に木槿(むくげ)の花が映えて綺麗です。雨が降っても、青空でも、木槿は美しいです。ただ、こう陽射しが強いと、昼間には花もグタッとしている感じがします。朝一番が美しいでしょうね。
 紫陽花は今順次剪定をしている最中です。剪定をしなくても大きな問題はありませんし、逆に下手にすると来年咲かないかも知れません。ただ、ドライフラワーのようなものがずっと残っているのも眺めがよくありませんし、背丈や枝振りを調整したりするには、やはり剪定が必要です。目下、時間を作っては剪定をしている最中です。
 向こう一ヶ月の予報では、西日本はほぼ確実に平年よりも気温が高くなるようです。温暖化の流れの中では当然のことですが、それにしても厳しい暑さです。くれぐれもご自愛ください。




        灸 花  無 数 に 咲 け ば 疎 ま る る      檜 紀代