境内を歩いている人は、雨を覚悟している人ばかり。法事や用事があるのか、雨の日が好きなのか・・・。法事でも最近は普段着で来る人も多いのでわかりません。 境内の木々は、たっぷりの雨を受けて元気です。新緑の頃と比べると、だいぶ色もくすみましたが、雨に濡れて艶やかに見えます。 10日からは祇園祭前祭の鉾立も始まります。鉾町などは人が増えて活気が出てくるでしょうね。真如堂は変わりありません。 滴 り の 思 ひ こ ら せ し と き 光 る 中村汀女 紫陽花はもう終盤で、色褪せた花も増えてきました。雨さえ降らなければ、今日は剪定をしたかったのですが、この天気では合羽を着て作業をしなければならないので、断念しました。 木槿は次々と花を咲かせ、しばらくは見頃が続きます。雨に濡れた木槿の花も、またいいものです。 芭蕉に「道のべの木槿は馬にくはれけり」という俳句があります。木槿の句では一番知られているのではないでしょうか。この句に「馬上吟」という添え書きがあるのを初めて知りました。木槿を食べた馬は、誰あろう、芭蕉が乗っていた馬だったのでしょう。何とも微笑ましい光景です。 さて、梅雨も後半。大雨の季節です。どうかくれぐれもご用心ください。 見 上 ぐ れ ば 雨 一 粒 や 花 木 槿 石田あき子
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