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              小雨降る境内      カーソルを乗せれば写真が変わります
 朝から、雨が降ったり止んだり、時に日が差したり、土砂降りだったり。もっと降るかと思っていましたが、曇りの時間が多かったです。最高気温は28度台でしたが、湿度が80%を超えていて、まとわりつくような湿気でした。
 境内を歩いている人は、雨を覚悟している人ばかり。法事や用事があるのか、雨の日が好きなのか・・・。法事でも最近は普段着で来る人も多いのでわかりません。
 境内の木々は、たっぷりの雨を受けて元気です。新緑の頃と比べると、だいぶ色もくすみましたが、雨に濡れて艶やかに見えます。
 10日からは祇園祭前祭の鉾立も始まります。鉾町などは人が増えて活気が出てくるでしょうね。真如堂は変わりありません。




       滴 り の  思 ひ こ ら せ し と き 光 る     中村汀女




     咲く花と散る花、交互する / 色褪せてきた紫陽花 カーソルを乗せれば写真が変わります
 今の境内は、木槿(むくげ)と紫陽花しかありません。
 紫陽花はもう終盤で、色褪せた花も増えてきました。雨さえ降らなければ、今日は剪定をしたかったのですが、この天気では合羽を着て作業をしなければならないので、断念しました。
 木槿は次々と花を咲かせ、しばらくは見頃が続きます。雨に濡れた木槿の花も、またいいものです。
 芭蕉に「道のべの木槿は馬にくはれけり」という俳句があります。木槿の句では一番知られているのではないでしょうか。この句に「馬上吟」という添え書きがあるのを初めて知りました。木槿を食べた馬は、誰あろう、芭蕉が乗っていた馬だったのでしょう。何とも微笑ましい光景です。
 さて、梅雨も後半。大雨の季節です。どうかくれぐれもご用心ください。




       見 上 ぐ れ ば  雨 一 粒 や 花 木 槿     石田あき子