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           雨の上がっている間の静かな境内  カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は雨が降ったり止んだり。一時的に強く降ることもありそうです。気温がそれほど高くはないので蒸し暑くはなく、過ごしやすいです。昨日もザァーッと降ることもありましたが、週末になるとお天気が崩れているような気がします。
 お天気がよくないこともあって訪れる人は少ないですが、境内で月例の茶会が開かれているので、その場所だけは車や人が行き来しています。
 雨が降っていなくても、新緑から滴る雨粒が落ちてくるので、多少は濡れることを覚悟していただかなければいけません。新緑の色も落ち着いて、一時ほど目の覚めるような色ではなくなり、病葉や虫害で落ちている若葉も結構あります。木々も春から夏へと次第に模様替えです。




      滴  り  の  思  ひ  こ  ら  せ  し  と  き  光  る     中村汀女




       びっしりと山法師の白き苞/菩提樹の蕾育つ カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内に目立つような花はなくなったのですが、昨日の雨の中、自坊の門を出た時にハッとする光景がありました。雨に打たれた山法師が枝をたわませて、花びらのように白く見える部分がちょうど門の方を向いていた姿が、何とも美しかったのです。「総苞」と呼ばれる白い部分はまだ薄緑色で、これからは白くなっていきますが、白くなってからだったらもっと驚いたでしょう。今年は花付きがいいのでこれからが楽しみです。
 雨の中、本堂の前の菩提樹を見に行ったら、蕾がしっかり大きくなって、粒立ってきていました。菩提樹の開花も早いかも知れません。
 その反対側の沙羅はまだ蕾が堅いですが、自坊のピンクの沙羅は咲き始めました。園芸種なのだと思いますが、ピンクもかわいいものの、やっぱり清楚な白花がいいです。

         紫陽花開花一番乗り/趣のある夏蝋梅の花 カーソルを乗せれば写真が変わります
 山紫陽花が咲き始めました。早咲きの「濃紫」という種類で、飛び抜けて早く咲き始め、次第に紫色が濃くなっていきます。今日のような雨の日には紫陽花はよく似合います。
 夏蝋梅の花も咲き始めました。「 【ナツロウバイとは】中国の浙江省を原産地とする落葉低木で、中国名を『シャラメイ』という。絶滅危惧種に指定されているが、通信販売で入手できる」とネットに載っていました。ボクもネットで入手し、挿し木で増やして何人かにさしあげました。  蝋梅の花よりもずっと大きく、直径8センチほどになりますが、香りはほとんどありません。どちらかというと沙羅の花に似ていて、茶花などにはもってこいです。下を向いて咲くので、写真を撮るのには苦労しました。
 山法師の花も咲いてきて、よく見るといろいろな花が咲いている境内です。




     生 き ざ ま は も う 変 へ ら れ ず 古 茶 新 茶    田中政子