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          朝の正面参道/新緑の間から塔を仰ぐ  カーソルを乗せれば写真が変わります
「強風」「花粉」「寒暖差」を「春の3K」というそうですが、これに「黄砂」を加えて「4K」にしたほうがよさそうな今日この頃です。おまけに境内は、木々から大量に降ってくる桜の蕊ともみじの花粕がしきりで、境内を歩いていたら知らない間に髪にそれらを載せていたり、樹下に駐めた車があっという間にゴミだらけになったりと大変。今の季節ならではです。
 昨日は一日雨で、今日も夕方からは雨の予報でしたが、4時過ぎからは雷が鳴って、1センチ弱の雹が10分近く降りました。雹が降るなんて、何十年ぶりでしょう! ビックリしました。
 朝から昼下がりまでは、意外なほどスッキリした青空が広がって、新緑がとても綺麗でした。
 朝9時頃の気温は17度ほどで風もなく、ブラブラ散歩するにはちょうどいい気候です。目には青葉、鴬もよく鳴いていて、本当に清々しい季節です。

      気持ちよき朝/新緑とピンク色の「花の木」の種 カーソルを乗せれば写真が変わります
 新緑が眩いばかりに美しいです!
 梢に紅い花が付いているもみじの木もあるので、すっきりした新緑というわけにはいきませんが、先週よりは一段とクリアになりました。
 桜の花とゴールデンウイークの間の土日は、学校が始まって学生の旅行者もグッと減ったこともあって、人がそれほど多くなく、結構狙い目かも知れません。
 紅葉シーズン以外はいつでも空いている真如堂ですが、今日もそんなに人の姿もなく、大きなベンチを独り占めして本を読んでいる人や、お堂の陰でストレッチをしている人など、思い思いに過ごすことが可能でした。
 次第に蚊などが姿を現しますが、6月頃まではゆっくり快適に新緑をお楽しみいただけるでしょう。




      う ぐ ひ す や  寝 起 よ き 子 と 話 し ゐ る     星野立子




          朝日の中の花水木/ 自坊前のレンゲ  カーソルを乗せれば写真が変わります
 鐘楼の周りの八重桜「関山」は盛りを過ぎて、樹下には散った花びらが分厚く積もっています。1輪で50枚ほどの花びらがあるとすれば、木全体では数万枚、ひょっとしたら10万枚以上花びらを散らすことになるでしょう。散ってもゴージャスです。
 今境内で咲いているのは、馬酔木、どうだんつつじ、椿、つつじ、シャガ、白山吹などです。椿の散った花びらもきれいです。
 自坊の庭では、白く上品な花水木が咲いています。いまは到るところでこの花を見かけるようになりました。花水木がアメリカから最初に‘来日’したのは、1915年。東京市がワシントン市へ桜を寄贈した返礼としてでした。それから100年でこんなにも広がったのですね。
 門の外では、レンゲが花盛りです。雨後しばらくしてから撮ったので、少し濡れていてシャキッと感に欠けますが、緑と赤紫の組み合わせも綺麗ですねぇ。毎年購入した種を10月初め頃に蒔き、小さな状態で冬越しをして、春に一気に大きくなって花を咲かせてくれます。最近はレンゲを見ることも珍しくなったので、喜んでいただいています。
 来週はつつじが満開でしょうか? 来週も日毎や一日の気温差の大きい日が続きそうです。ご自愛ください。




      会 う た め に 生 ま れ き し 朝  花 水 木     高澤晶子