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         ムクムクと若緑葉の出たもの出ないもの  カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は風が強く、気温も15度までしか上がりませんでした。青空が出ていると思ったら、時折、パラパラと結構大粒の雨が降ってきたりと、安定を欠く空模様でした。昨日は雨でしたが、雨上がりの強風で、今日は花粉もたくさん飛んでいるのではないでしょうか。
 境内は桜の景色が一変して、新緑いっぱいに模様替え。何だか、舞台の早変わりのような急展開です。
 今日はお釈迦さまがご生誕になった日、「花まつり」です。本堂には右手で天を指し、左手で地を指した「誕生仏」を祀った花御堂がまつられ、参拝の方々が甘茶を濯いでおられました。京都は最近欧米系のインバウンドの方々が多く、真如堂にも時々訪れますが、花御堂を珍しそうに見ておられました。

        桜より好き、新緑/ 葉と花のない交ぜの頃 カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は青空が多かったこともあって、もみじの新緑が表現しがたいほどの美しさでした。もみじも木によって、あるいは葉が開く度合いによって、若緑の色が微妙に違います。絵に描いたような若緑色もあれば、少し黄色掛かっているものもあります。それに加えて、多くの木では紅く小さな花が花盛り。「これでもか!」というくらい綺麗でした。
 この色合いは、今日と明日では違いますし、天気によってももちろん違います。花が終わって緑だけになったら、また違います。その景色の移り変わりは、見逃したら勿体ないと思えるほどの景色です。
 桜の頃は人も車もいっぱいで、どこへ行っても混雑し、お店に入るのにも並ばなければならなかったりと大変でした。その頃と比べると、訪れる人はうんと減り、そんな苦労をすることはありません。それに何よりも、素晴らしい新緑をゆっくり見られるのですから、桜の頃よりもずっとお得です!
 桜が終わった今の季節は、最高にオススメです!




      若  緑   天  上  天  下   皆  独  尊     阿部宗一郎




         お見事!「関山」/ 清楚な白山吹の花 カーソルを乗せれば写真が変わります
 京都の遅咲きの桜といえば、御室仁和寺の桜ですが、先日のニュースでは今週いっぱいが見頃と言っていました。比叡山などは、これから桜の見頃を迎えます。
 真如堂の境内では、鐘楼の周りの桜がいま盛りです。「関山」という品種で、八重の遅咲きの代表的な品種です。花弁が、多いものでは50枚ほどもあり、見た目にも重たそうです。散った時の樹下は花びらだらけで、見応えがあります。ただし、樹下は墓地ですから、花びらと戯れるわけにもいきません。
 境内は、椿、シャガ、白山吹、自坊前のレンゲなどがよく咲いています。まさに花盛りです。
 この先、お天気は周期的に変化しますが、暖かい日が多く、汗ばむ陽気となる日もありそうです。でも、一日の気温差が大きいので、体調には注意が必要です。4月で生活や環境が変わった方もおられるでしょう。心身共にご自愛ください。




      春  の  風  邪   賜  り  も  の  と  思  ひ  け  り     岩田由美