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             朝の光の中の境内      カーソルを乗せれば写真が変わります
 桜も満開を過ぎ、桜吹雪の季節となりました。京都市では3月24日に満開宣言が出されましたが、それから1週間経っても桜を楽しむことが出来ている今年は、かなり‘お得'です。先週の土日の天気が今ひとつで、お花見を諦めていた人にとっては、今日・明日は最高のお花見日和でしょう。
 ただ、今日は夏日になる予報で、ヒノキ科の花粉も「非常に多い」ということなので、散策するには注意も必要です。
 おまけに、今日・明日は大渋滞、大混雑が予想されるので、観光地などへ行くには‘覚悟'が必要でしょう。ボクは、こんな日にはよほどの用事がない限りは出掛けたくありません。

        桜から新緑へ/ 葉が目立ってきた山桜   カーソルを乗せれば写真が変わります
 真如堂の境内にもたくさんの人がお越しになり、普段とは違った様相になっています。混雑する観光地からあふれ出てきた方々のようにも思えますが、ここならよほどゆっくり過ごせます。名物を出す茶店でもあればまた一興なのでしょうが、何の愛想もありません。
 境内は桜の花から、もみじの新緑へと移行しつつあります。もみじの若葉はまだ開き切ってなく、花も咲いているので、何となく中途半端な色合いですが、そのうちに‘主人公'になるでしょう。ボクは、桜の花よりも、もみじの若葉のほうがよほど美しいと思います。
 日曜日が過ぎれば、人の波もちょっと一段落します。桜はかなり散ってしまいますが、春爛漫を静かに楽しみたいのなら、その選択もアリですね。




      今  生  は  風  の  つ  づ  き  の  花  の  塵     坂本敏子徹




           シャガの群落/ 三ツ葉つつじ   カーソルを乗せれば写真が変わります
 先週見頃を迎えていた山吹は、色が褪せて白っぽくなってきました。もう少しゆっくり咲いてくれればいいのに、惜しいです。
 これから盛りを迎えるのはシャガです。繁殖力が旺盛なので、一株植えておくと数年後にはかなり広がっています。赤門の前のシャガも、数年前にボクが植えたもので、いまは連翹と競うように咲いています。
 自坊の前のレンゲはまだちょっと足踏み状態。ポツポツと咲いている程度ですが、珍しいようで、写真を撮る人が結構おられます。
 椿はまだまだ盛りで美しいです。桜の季節が終わったら、境内の椿ツアーでもしてみようかと思っています。
 花が多くなると、熊ん蜂や他の虫たちが一気に増えました。草引きもしなければいけなくなってきました。いいことばかりではありませんが、まぁ、それも春のうちです。




       野  遊  び  や  老  の  一  日  す  ぐ  暮  れ  る     菅 敏夫