3/25版 




       満開の染井吉野/ 黄砂に煙る大文字山と桜   カーソルを乗せれば写真が変わります
 京都市では17日に近畿で一番早く染井吉野の開花が宣言され、昨日には京都地方気象台の観測史上一番早く満開が宣言されました。お彼岸中に桜が満開になるなどということは、今まで経験がありませんでした。江戸彼岸など、染井吉野よりも早く咲き始めた桜は、早くも散り始めています。
 今日は桜満開の日曜日。雨も8時頃にはあがりましたが、晴れ間はなく、おまけに黄砂や花粉が飛んでいて、山々が霞んで見えています。せっかくの桜の花色も、なんだか冴えを欠いているようで残念です。
 京都市内はお花見の人が一気に増え、境内にも、数日前からカメラを持った人がたくさんお越しになっています。ただ、遠方の方は、おそらくもう1週間後に予定を立てている人が多いでしょう。その方々は、染井吉野のお花見は断念なさるしかなさそうです。

        塔頭の紅枝垂れ/ 本堂の屋根と山桜   カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内には、染井吉野や江戸彼岸の他にも、山桜や紅枝垂れなどの桜が植わっていますが、いずれももう満開です。
 一昨日には、近くの京都大学で卒業式が行われました。大学生や高校を卒業した人は、今はお休み期間でしょうか? 若い方が散策をしている姿を多く見かけます。満開の桜は、新しい門出を祝うにふさわしいですね。ただ、入学式に桜という風景は、温暖化が進むこれからは、もう見られなくなるのかも知れません。
 桜の開花と同時にもみじの新緑と紅い蕾が一斉に顔を出し始めました。1週間後はまた違う景色になっていることでしょう。




      見 知 り 顔  名 前 浮 か ば ず 花 曇 り     伊藤  徹




     あっち向いたりこっち向いたりの山吹/ 本堂前の椿 カーソルを乗せれば写真が変わります
 先週はまだ少し咲いているだけだった山吹が、一気に満開になりました。挿し木した株を何か所かに植えたことがありますが、なかなか成長しません。結構、場所の好き嫌いがあるのかも知れません。桜ばかりの中に黄色い山吹を見ると、救われたような気にもなります。
 今年は椿の花の当たり年で、花数も多く、傷んでいる花も多くありません。先日、北区のお寺へ行きましたが、そこでも本当によく咲いていて、「当たり年」ということで共感しました。こんな年もあるのですねぇ。
 あたたかい日があり、雨も降ってくれて、植物にとっては最高の天気のサイクルです。草も一気に生えてきたので、草引きもしなくてはならず、これからは忙しくなります。
 さぁ、近場でもいいですから、ぜひとも満開の桜をお楽しみください!




       遠 目 に も  山 吹 の 黄 の 一 重 な り     星野立子