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        気持ちよい青空/ 木立の間にも春光差す  カーソルを乗せれば写真が変わります
 北風が少し寒かったですが、陽もよく差して、気温は15度まで上がりました。
 季節は行きつ戻りつしていますが、6日は「啓蟄」。二十四節気の中でも、テレビなどでもよく使われる、春の到来の‘目印'です。
 境内を通り過ぎているだけでは、その変化に気が付く人はほとんどいないでしょうが、注意深く観察していると、季節が進んでいる兆候があちこちに見受けられます。今の季節の醍醐味です。
 天気がいいのもありますが、光の色がすっかり変わって来ているとは思われませんか? 散歩をしていても、実に気持ちがよかったです。




      啓 蟄 や  首 に 吊 る し て ド ア の 鍵     北村かね子




       咲き初めの山茱萸/ 蕗の薹、一斉に    カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内に春の到来を告げる花は、山茱萸さんしゅゆだと思います。馬酔木の開花も早いですが、寒中から咲き始めるので、春を感じさせる花ではありません。水仙もしかり。その山茱萸の蕾がほころび始めました。
 山茱萸の木は本堂の裏に10本ほどあって、例年は彼岸の頃に満開になって、あたり一面が少し離れたところからでも黄色く見えるほどです。その兆しが見えてきたということで、今日はとてもうれしく思えました。
 また、蕗の薹を発見!
 春を見つける‘お決まりのコース'が、ボクにはあります。山茱萸はもちろん、蕗の薹が毎年出る場所、すみれがよく咲く場所、れんげが早咲するところも、皆そのコースの中にあります。今日はすべてが大当たりで、ボクのイメージの中ではもう春爛漫です!
 来週は20度にもなる日があるかも知れないとか。季節はまだまだ行きつ戻りつしますから、体調には十分ご注意ください。




      蕗 の 薹  見 つ け し 今 日 は こ れ で よ し     細見綾子