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         薄ら寒い境内/ 紫陽花の茎が目立つ宝蔵前 カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は季節が逆戻りして、寒い日となりました。最低気温は3度ほどでしたが、最高でも8度に達せず、北風が強く吹いて、薄着や風を通すような服装で出掛けた方は、かなり寒い思いをされたでしょう。
 ゴミが舞っているのかと思ったら雪の小片。京都市の西のはずれの愛宕山を遠望すると、山が白く霞んでいました。きっと吹雪いていたのでしょう。
 それでも陽射しが結構あって、お天気は悪くはないので、出掛ける人が多かったのか、境内でも人の姿が目に付きました。な〜んにもない境内ですが。




      人 よ け て  犬 い そ ぎ 去 る 余 寒 か な     久保田万太郎




   自坊の縁先から見る白梅/ ちょっと見え難い馬酔木の花 カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日2月25日は菅原道真公の祥月命日で、北野天満宮では道真公を偲んで御本殿に「梅花御供」を供える「梅花祭」が行われました。境内の梅苑に野点の席が設けられ、上七軒の芸舞妓さんによる茶の湯のお点前が披露されているはずですが、きっと寒かったでしょう。
 梅の便りもあちこちから聞こえて来ます。真如堂にはあまり梅の木がありませんが、吉祥院の門前には白2本、紅1本が植わっています。もう盛りを過ぎましたが、他の木に邪魔をされながらも、三重塔をバックにした景色を見ることができます。今日法事をされた方はこの景色を、仏間の縁先から愛でておられました。
‘裏写真'は、塔をバックにした馬酔木の花です。まだ3分咲程度で、どこで咲いているのかを知っている人だけが楽しめます(本堂の北側です)。
 馬酔木は「いったい何があったのだろう?」と思うほど近年は木が弱り、枝枯れや株ごと枯れてしまうことが多くて、往時の面影はなくなってしまいました。一早く春の訪れを知らせてくれる花ですのに、残念です。
 来週は一気にあたたかくなるそうです。花粉の飛散も最高潮とのことですから、どうか体調にお気をつけください。




      東 風 吹 か ば  に ほ ひ を こ せ よ  梅 の 花     菅原道真