2/19版
このまま春へまっしぐらとはいかず、来週はまた冬の寒さが戻ってくる日もあるとか。今日は暦の上では「雨水」。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという頃ですが、季節はまだ行きつ戻りつですね。 境内では、人の姿をまったく見かけませんでしたが、遠くから太鼓の音や拡声器の声が聞こえてきていました。今日は大規模な市民参加型マラソン大会である「京都マラソン」が行われています。岡崎公園辺りがゴールなので、その関係のイベントが行われているのでしょう。 マラソンのコースが京都市内のあちこちを通るので、こんな日に出掛けてうっかりコースに引っ掛かってしまうと大変です。市民マラソンは規制される時間が長いのです。ですから、出控えている人も多いのかも知れません。 静かな雨の境内です。 ち ぐ は ぐ な 挨 拶 か は し 浅 き 春 藤田久美子 これからはスギ花粉の季節です。近畿の花粉飛散は、去年比260%、平年と比べても140%と予想されています。花粉症の人は、春の訪れを手放しで喜んでもいられず、戦々恐々でしょう。境内には杉の木が何本も植わっていますから、直撃を受けるかも知れませんが、今日は雨で花粉が一時的に収まっているから安心です。 紫陽花も、種類によっては新芽の緑色が顔を出し始めました。毎年、春の訪れを一早く知らせてくれるのが紫陽花です。 自坊の侘助椿もいま3輪咲いています。花が小さいので目立ちにくいのですが、先週よりも2輪増えました。沈丁花の蕾も膨らんで来ています。 「雨水」は、昔から農耕の準備を始める目安とされてきたそうで、草木が芽生える頃です。それを実感する動きが今日は感じられました。 地 に 降 り て 雀 濡 れ ゐ る 雨 水 か な 池田秀水
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