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      あたたかき光はあれど/ 馬酔木越しの本堂と塔  カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は立春。でも、天気予報通り、その言葉の響きとは裏腹の寒い朝になりました。屋根から落ちた雪もまだ少し残っています。
 蓮鉢には氷が張り、お墓の水鉢や花筒も凍っていて、朝早くには花を供えることもできませんでした。
 その後は雲が多く、10時頃からお昼頃過ぎまでは陽射しが届いたものの、また曇りがちに戻ってしまいました。陽射しがあったほんの短い時間は、「あー、春だなぁ」と有り難く感じました。
 昨日は節分で、真如堂から近い吉田神社は多くの方で賑わったようです。それでも、コロナ前に比べると人は少なく、露店もめぼしいところが出店してなかったようです。来年こそですね。
 今日もお参りされる方があるのか、人の流れが吉田神社のほうから多少はあり、2月の境内にしては人が多かったです。
 境内は冬景色のままで、ほとんど動きが止まっている感じです。まだまだ「♪ 春は名のみの風の寒さや」ですね。




      幾  度  も  春  立  つ  暦  見  上  げ  た  る    阿部みどり女




       梅一輪、きれいやなぁ/ すみれの花数は増えず カーソルを乗せれば写真が変わります
 何か立春らしいものがないかと、蕗の薹などを探してみましたが、まだまだのようでした。
 雪で倒れた水仙は、多少は元気を取り戻した感がしますが、ほとんどはひっくり返ったままです。
 梅も多少は咲いていますが、もともと匂い立つような花ではないので、寒風の中にパラパラと咲いているだけ。椿も馬酔木も咲く花の数は増えず。まぁ、仕方がありません。
 大きく違っていたのは、山茱萸の真っ赤な実が一つ残らずなくなっていたことでした。おそらく数千個、ひょっとしたら万の単位の実がなっていましたが、きれいサッパリなくなってしました。
 実の中の種が大きいので、小さな鳥では啄めません。たぶんヒヨドリが食べたのでしょうね。完食して貰って、山茱萸もさぞかしうれしかったでしょう。
 来週の天気予報を見ても、気温がそれほど上がる気配はないので、境内の様子もあまり変わらないでしょう。
 静かな境内が、まだしばらくは続きます。




     梅  一  輪   一  輪  ほ  ど  の  暖  か  さ     服部嵐雪