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        早朝の青い光の境内/ 塔の右に愛宕山の遠景 カーソルを乗せれば写真が変わります
 京都は25日と28日に雪が積もりました。25日は15センチほど積もり、24日の夜にはJRの京都と大阪間で列車が立ち往生して多くの人が車内に閉じ込められ、25日は道路網が寸断されました。28日の雪は5センチほどで、気温が高かったこともあって、大きな混乱はなかったようです。
 今日になって境内の雪はかなり溶けましたが、日の当たらないところはまだ真っ白で、その雪も夕べからの冷え込みで、今朝は凍結していました。ここ数日来、屋根の雪が溶けて滑って落ちてくるドス〜ンという音が頻繁に聞こえて来て、驚かされています。
 25日は早朝からカメラを持った人が次々と訪れ、駆け足であちこち撮っては、次の場所に急いで向かっておられるようでした。皆さん、どんな写真を撮られたのでしょう?
       溶けるのは時間の問題/ 定印に雪を乗せ   カーソルを乗せれば写真が変わります
 カメラを持った人は多かったですが、雪で遊ぶ子どもの姿はほとんど見かけませんでした。
 私が子どもの頃は、青竹を火で炙って竹を曲げたものを木箱などに付けて急場しのぎのソリを作り、参道の坂や階段でとことん遊んだものでした。雪の日ばかりか、夏休みや休日でも、子どもの姿は見かけません。さみしい限りです。
 今日は気温が6度くらいまであがるので、雪の多くは姿を消すでしょう。雪が積もるといろいろと支障が出て困りますが、風情を添えてくれるのは嬉しいものです。




      屋 根 は 大 き な 翼 の ご と く  雪 晴 る る     成田千空




       総崩れの水仙の花/ 切り忘れた紫陽花の花  カーソルを乗せれば写真が変わります
 雪が積もって心配だったのは、水仙の花が倒れてしまうことでした。案の定、総崩れ状態で、スクッと立っている花は一つもありませんでした。まだこれから持ち直してくれるでしょうか? 越前海岸など、雪国の水仙は大丈夫なのでしょうか?
 赤い椿も咲いていますが、まだ目立つほどではありません。かなり溶けたとはいえ、まだ白い雪が圧勝の境内です。
 立春前の1週間で、1年で一番寒い時期です。行きつ戻りつしながら、春に近づいていきますね。




      水 仙 の  み な 跪 拝 な す  雪 の あ と     朝倉和江