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               朝 の 境 内     カーソルを乗せれば写真が変わります
 時おり日差しが届いても、空の2/3ほどは雲に覆われていて、どんよりしたお天気でした。最低気温が4度近くあったので、朝でも厳しい冷え込みはなく、最高気温は13度もありましたので、寒の内とはいえ過ごしやすい一日でした。
 今日は比叡山に行くことがありましたが、所々に雪が残っていました。年末に時々比叡山が白くなっていることがありましたので、その雪が凍てて残っているのでしょう。京都の市街地から車で30分ほど行くだけで、こんなにも違うのだと思いました。
 お昼過ぎには法螺の音が聞こえて来ました。聖護院の寒中托鉢修行の方々で、毎年の恒例行事です。同寺の寒中托鉢修行は、山修行のない冬の時期に心身を鍛える修行で、今年も70人ほどの山伏が1週間ほど掛けて京都市内の信者宅を回って、無病息災や商売繁盛を祈られます。今年は寒さも厳しくなくて、少し楽かも知れません。




      さ そ は れ て  寒 の 内 な る 寺 詣 り     尾之内かゑ




   木の枝越しの本堂/ 片付け切らぬ敷き紅葉に「2023」 カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内は、年始の墓参などをされる方もすっかり減って、静かな冬景色が見られます。
 散り損ねたままの葉っぱを枝に残したもみじが散見されますが、ほとんどは裸木になって、何だか潔さを感じます。幹と枝だけになった木々も、また美しいものです。
 遅れていた落ち葉掃除もほとんど終わってきていますが、本堂の裏だけはまだ手付かず。敷き紅葉を見せようと、意志的に残しているともとれますが、おそらくは手が回らないのでしょう。
 その敷き紅葉を除けて下の苔を顕わにし、「2023」と記したのを見つけました。人のいない時に生垣を越えて侵入し、書いたのでしょう。今朝は敷き紅葉が少し濡れていて‘生き'がよく、下の苔の緑色もきれいで、正対すればはっきりと「2023」と読めました。まばらに雪が積もっても美しいでしょうね。

  手の届くところはない山茱萸の実 / 咲いてはいるけれど・・・ カーソルを乗せれば写真が変わります
 その近くでは、山茱萸の実がまだほとんど落ちることもなく、たくさん実っていました。あまり美味しくないようなので、鳥も食べるものによほど困るまでは手を出さないのだと思います。見ている分には綺麗ですし、日が当たればキラキラと輝いて何とも美しいです。
 椿の花も、ところどころで咲いていますが、まだあまり美しくありません。赤白を問わず、これから咲いてくる境内の椿全般にいえることですが、花腐れ病、菌核病ではないかと案じています。もしそうならば、殺菌剤を撒いたり、被害を受けた蕾や花はすべて摘み取って感染源を残さないようにするなど、大がかりな対策が必要です。頭が痛いですねぇ。
 これからしばらくは、境内の景色や木々の動きが乏しくなります。そうですねぇ、水仙の開花が進んでくるのがせめてもの見所でしょうか。
 コロナやインフルエンザの感染が、また急拡大しています。どうかくれぐれもお気を付けください。




      穴 あ ら ば  落 ち て 遊 ば ん 冬 日 向     中尾寿美子