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             正月二日の静かな境内   カーソルを乗せれば写真が変わります
 令和5年のお正月2日。元旦はお昼頃まで快晴で、気温も10度を超えましたが、今朝はときどき時雨れて、日射しは望めない予報です。
 元旦は、早朝から年始参りやお墓参りの方が次々とお越しになりましたが、例年2日はスロースタートで、人数的にも元旦を下回ります。ただ、お正月は家族揃って来られる方が多いので、人数的にはお盆やお彼岸などよりもずっと多くなります。
 お墓には、色とりどりのお花が供えてあって、松竹梅に南天が添えてあったり、中には餅花が付いているようなものもあります。
 お正月に家族揃ってお墓参りをして、亡きご先祖に挨拶をするというのは大切なことで、心から清々しい気持ちになれます。また、‘いのちの継承'を意識する大切な機会だと思います。
 冬景色の境内は、静かなお正月を迎えています。




      ゆ る や か に  と ぶ 鳥 見 え て  二 日 か な     永田耕一郎




       髭の間から玉いずる/ 傷んだ山梔子の実   カーソルを乗せれば写真が変わります
 いま咲いているのは水仙だけで、これからは椿も品種によっては咲いてくるでしょう。
 年末に落ち葉掃除をしている頃から気が付いていたのですが、龍の玉がどんどん色づいて、その色自体が綺麗なコバルト色になってきました。寒くなると色付く質なのだと思いますが、蘭などには紫蘭や藪欄など、青く色付くものが多いように思います。
 赤い実のほうが鳥にはよく見えるのかと思いますが、鳥は赤・緑・青の他に透明(紫外線)を見分けることができ、人間とは全く異なる世界を見ていると言われます。きっと、鳥の目には青い実もくっきりと際立って見えるでしょう。
 お墓の生垣に、今朝、山梔子(くちなし)の実を見つけました。去年の秋には実が付いていたはずですが、今まで気が付きませんでした。結実してから日も経っているので、少し傷んでいますが、そのオレンジ色に何となく気を惹かれたので写真を撮りました。植物によって、実の形や色が違うのも面白いですね。
 今年が皆さまにとって、平穏無事で、健康にも恵まれますように祈念して、今年最初の更新とさせていただきます。




      て の ひ ら に  寓 話 が ひ と つ  龍 の 玉     望月哲土