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       残り紅葉と三重塔 / 裸木と紅葉が交ざる遠景 カーソルを乗せれば写真が変わります
 天気予報では今日は快晴のように報じていたのですが、それほどでもなく、風も少し吹いていました。
 紅葉は終盤に差し掛かりましたが、例年ならば一番の見頃なので、遠方の方はこの土日に狙いを定めて予定を立てておられるでしょう。29日から30日にかけては全国的に雨や風が強まって荒れた天気となる予報ですから、土日でいうと昨日今日が今年最後の紅葉の見頃です。
 今日は、京都のどこへ行っても大変な人と車で、SNSなどで取り上げられた飲食店には長蛇の列が出来ているのが容易に想像出来ます。
 境内もすごい人です。人の姿が入らない写真を撮ろうとするなら、上を向くか、よほどアップにするしかありません。本当はもう少し晴れているときに写真を撮りたかったのですが、人だらけになる前にササッと撮って、あとは自坊に籠もっていました。
 塀越しでも境内のざわめきが伝わってきて、覗き見すると皆さん思い思いに紅葉を満喫されている様子がわかりました。




       紅 葉 且 つ 散 る  老 境 へ ま た 一 歩     岩田千代子




         自坊前の‘ない交ぜ'紅葉/ 本堂の裏    カーソルを乗せれば写真が変わります
 今年の紅葉はスタートが早く、そのままずっと今日まで来ています。色付いてからは冷え込みが弛んでしまったので、思ったほどは色に冴えがありませんが、まぁまぁの出来具合でしょう。
 自坊の前もかなり色付き、落ち葉も頻りになって来ました。真如堂の紅葉で、ボクが一番好きなのは、自坊前の正面参道脇の背の高いもみじの紅葉です。この木々に夕陽が当たった時には、「これぞ紅葉!」という色に染まります。まだ、色付きが十分ではありませんので、今日は無理だと思いますし、そうなる前に散ってしまうかも知れません。それもまた希少感があっていいです。
 本堂の裏も色付いてきましたが、まだ色に冴えがありません。来週の荒天後はグッと冷え込むらしいので、それに期待しましょう。その頃には、京都も境内も少し静かになってくるでしょう。




       散  紅  葉   果  な  き  如  く  色  重  ね      稲畑汀子