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              朝8時の境内      カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日も爽やかな秋空の朝でした。ここ数日で気候が入れ替わった実感がします。早朝に歩く時には、そろそろ手袋が欲しくなってきました。
 昨日から冬の土曜に入り、23日は「霜降」。そろそろ本格的に暖房の準備をしなければなりませんね。
 境内の木々の色付きも、この1週間で急に進んできたように思います。最低気温が8度を下回ると 紅葉が始まり、5〜6度で急に進むといわれます。もちろん、まだそこまでの冷え込みはありませんが、準備段階に入ってきたことは確かです。
 といっても、境内は全体的には緑が占めていて、紅葉にはまだまだ。来月半ばまではご辛抱ください。早くお越しになって、「テレビと違う」「雑誌のほうが綺麗」などと言われても、テレビはおそらく去年の映像、雑誌の写真は色付けされていることが多いですから。




       爽  や  か  と  い  ふ  約  束  の  や  う  な  晴     稲畑汀子




         紅一点、貴船菊/ かわいい炉開きの花  カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内の花といえば、今は酔芙蓉ぐらいです。毎日次々と咲いていますが、夕方になってもまだほんのり薄くピンクになるくらいです。それだけ、気温が下がってきたということでしょう。
 境内のところどころで、貴船菊(秋明菊)も咲いています。秋を実感させる花です。
 自坊では、「炉開き」が咲いています。炉開きは藪椿とお茶の木の自然雑種で、お茶の花の色をピンクにしたような花姿です。いまは園芸店でも販売されていて、自坊の株も通販で購入したものです。
 茶の湯では、10月の終わりから11月初めに、5月から閉じていた「炉」に火が入れられます。これを「炉開き」のが花の名前の由来です。実に情趣のある命名ですね。
 境内の木々の色付きとその時々の花々の開花で、季節の移ろいを実感するこの頃です。




      観  音  の   影  の  さ  ま  な  る  貴  船  菊     阿部みどり女