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               朝の本堂前      カーソルを乗せれば写真が変わります
 爽やかな秋晴れの日となりました。
 気温は‘日替わり'でアップダウンを繰り返していますが、今日の気温は27度を超え、明日もまた暑くなるそうです。
 境内の木々は少しずつ少しずつ色付いてきて、桜の紅葉は進み、楓がそれに続いています。もみじはまだわずかに色が変わって来たくらいですが、たまに弱っている木や枝の葉っぱが飛び抜けて色付いています。
 11日から「全国旅行支援」が始まりました。上手に利用すると、かなりお得だとか。その頃から京都を訪れる人も急に増え、和服姿の若い方もよく見かけるようになりました。そんな人たちは真如堂にはほとんど来られないので、今日も境内はほぼいつも通り。お天気に誘われて散策をする方が増えたくらいです。

         本堂南側はほぼ緑/ 花水木の紅葉   カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は日向を歩くと少し汗ばむくらいでした。
 真如堂は大通りなどからも離れているので、外の様子はあまりわかりませんが、今日は平安神宮近くの岡崎公園で何かのイベントが行われているのか、時々音楽などが聞こえて来ていました。
 昔は動物園のアシカの鳴き声が聞こえてきたりもしました。今でも、鉄道博物館のSLの汽笛の音が、風向きに寄っては聞こえてくることがあります。また、大津の花火大会の音が山を越して聞こえて来たりしましたが、今年も中止でした。
 境内のベンチに座って、遠くから聞こえてくる音に耳を澄ませるのも一興ですし、風が吹いて葉っぱがザワザワいうのも面白いものです。




       ほ  の  か  な  る  空  の  匂  ひ  や  秋  の  晴     高浜虚子




           酔芙蓉と塔/ 総門前の萩こぼれ   カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内で今咲いているのは酔芙蓉。白とピンクが混在していて綺麗です。でも、いつ見ても開き切った姿ではなくて残念です。
 酔芙蓉も涼しくなってきたら、夕方になってもあまりピンクにならず、翌日に色が付くようになってきます。
 正面参道の茶所の前の萩はすっかり終わりましたが、総門西側の市道から正面参道に入るところの萩がよく咲いていて、花色も濃くて、よく目立ちます。
 そこから北へ30メートルほど行くと「萩の寺」と呼ばれるお寺があります。正式には迎称寺という時宗のお寺で、真如堂が寺町今出川から今の地に遷った時に、この並びの4ヵ寺も一緒に移転してきました。
 「萩の寺」と呼ばれるだけあって、さすがに萩の手入れは上手で、赤と白の萩が古びた土塀を背景に咲いています。
 明日もお天気がよさそうです。観光地は人が多いでしょうね。佳き季節をお楽しみください。




      地 図 に 見 る  明 日 行 く と こ ろ  萩 の 卍     池田澄子