8/28版
朝からどんよりした空模様でしたが、次第に秋の高気圧が張り出してくるようで、カラッとした晴天になっていきました。 盛夏を乗り越えた木々の葉には少し黄色味が加わってきて、境内全体の雰囲気も変わってきました。 蝉もつくつく法師がときおり鳴いているくらいで、朝晩はいつの間にか虫の音がにぎやかに聞こえてくるようになりました。 境内を訪れる人はほとんどなく、塔頭のほうからは木魚の音が聞こえてきていました。お盆の間は寺が忙しくて法事が出来ないので、その前後は少し法事が増える傾向です。法事の参列者も最近はコロナのためにごく近い親族だけがほとんどなので、境内を行き来する人も自ずと少なくなっています。 八 月 の 桜 紅 葉 を 掃 け る か な 富安風生 重ねて自坊の庭の話題ですが、「玉紫陽花」が咲き始めました。蕾がピンポン玉を少し小さくしたような球形なので、その名前があります。関西ではあまり見ることがありませんが、この株は千葉県の笠森観音からいただいたものです。 数年前のお盆の棚経を終えた頃にこの花が咲いていた覚えがあります。それから考えると、約2週間遅い開花です。しかも、まだわずかに開いてきたばかりですので、見頃はまだ先です。 玉紫陽花は暑さや直射日光は苦手なようで、またとても水を欲しがります。夏場は気を緩めることが出来ない植物です。でも、今年もちゃんと咲いてくれました。 8月もあと数日。本当に暑い、暑い8月でした。これからはこんな気候が当たり前になっていくのでしょうか・・・たまりません。 う す う す と 玉 紫 陽 花 の 色 を な し 行方克己 | ||
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