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       どんよりした朝の境内/ 木陰は気持ちよさそう カーソルを乗せれば写真が変わります
 今朝は少し涼しくて、昼間もしのぎやすい暑さでした。朝晩の過ごしやすさに、少し秋の気配が感じられます。
 朝からどんよりした空模様でしたが、次第に秋の高気圧が張り出してくるようで、カラッとした晴天になっていきました。
 盛夏を乗り越えた木々の葉には少し黄色味が加わってきて、境内全体の雰囲気も変わってきました。
 蝉もつくつく法師がときおり鳴いているくらいで、朝晩はいつの間にか虫の音がにぎやかに聞こえてくるようになりました。
 境内を訪れる人はほとんどなく、塔頭のほうからは木魚の音が聞こえてきていました。お盆の間は寺が忙しくて法事が出来ないので、その前後は少し法事が増える傾向です。法事の参列者も最近はコロナのためにごく近い親族だけがほとんどなので、境内を行き来する人も自ずと少なくなっています。




       八  月  の   桜  紅  葉  を  掃  け  る  か  な     富安風生




        萩の早すぎる開花/ 玉紫陽花 一番花   カーソルを乗せれば写真が変わります
 自坊の庭では早くも萩が咲き始めました。この株は庭師さんが持ち込んだもので、従来から境内に植わっている株よりもずっと早く開花します。ちょっと涼しくなってきたとはいえ 、まだ8月。まだ萩が似合う季節ではありません。境内の萩の見頃は、お彼岸頃です。
 重ねて自坊の庭の話題ですが、「玉紫陽花」が咲き始めました。蕾がピンポン玉を少し小さくしたような球形なので、その名前があります。関西ではあまり見ることがありませんが、この株は千葉県の笠森観音からいただいたものです。
 数年前のお盆の棚経を終えた頃にこの花が咲いていた覚えがあります。それから考えると、約2週間遅い開花です。しかも、まだわずかに開いてきたばかりですので、見頃はまだ先です。
 玉紫陽花は暑さや直射日光は苦手なようで、またとても水を欲しがります。夏場は気を緩めることが出来ない植物です。でも、今年もちゃんと咲いてくれました。
 8月もあと数日。本当に暑い、暑い8月でした。これからはこんな気候が当たり前になっていくのでしょうか・・・たまりません。





      う す う す と  玉 紫 陽 花 の 色 を な し     行方克己