8/14版 




          盆なのに人気のない早朝の境内   カーソルを乗せれば写真が変わります
 お盆最中の日曜日。朝からいきなり降ったり、パッと上がって晴れたり曇ったりの目まぐるしい空模様でした。雨雲レーダーを見て、「雨は大丈夫だなぁ」と思っていても、いつの間にか強い雨を降らせる雲が出現して大粒の雨が降ったりしました。
 お盆の棚経も寺の近くの家を回るようになってきたので、今日はバイクで出かけました。念のために、雨合羽と軽装備の雨コートを持って出ましたが、前のひどい時には雨合羽でも役に立たず、特に足袋がずぶ濡れになって、自坊に履き替えに戻ったりしました。マイッタ、マイッタ。
 墓参の方は昨日の1/3以下。となると、明日が多いかも知れません。今日は最高気温も30.5度でしたが、明日は35度の予報です。
 棚経に回っていても、コロナ由来のキャンセルの多いこと。感染を気にしてということではなく、ほとんどは檀家の方が感染したり濃厚接触者になったりしたという場合の他、職場の手が足りなくて出勤せざるを得なくなったという理由でした。棚経に回る予定の約1割がそういう事情でキャンセルになりました。こんなことは第7波ならではです。
 酷暑とコロナに翻弄された今年のお盆です。




        雨 に 来 て  足 袋 は き か へ て  盆 の 僧     小倉恵都子




      鬼灯はご先祖への印?/ バサッと散った蓮の花  カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日以外はカンカン照りの日が続いていたため、お墓の供花もあっという間に萎れたり茶色くなってしまっています。例年のこの時期は色とりどり花でお墓がにぎやかなところ、今年は少し控えめな気がします。
 供花にも流行がありますが、中には立派なほおずきが入れてあったりして、いろいろな供え方があるものだと思いました。一方、お盆でさえ、誰もお参りしてもらえず花も供えられていないお墓があり、本当に気の毒でなりません。
 もう咲き尽くしたと思っていた自坊の蓮も、お盆の間に2輪咲いてくれました。葉陰に隠れて気が付かなかった花があったのです。気品といい、清雅さといい、極楽を象徴するような花に違いありません。
 全国各地で土砂災害や洪水害の危険度が高まっているところがあります。くれぐれもお気をつけください。




      鬼 灯 は  暮 れ て な ほ 朱 の た し か な り    及川 貞