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       緑陰の石段を登り切る/ 酷暑とは思えない緑の色 カーソルを乗せれば写真が変わります
 7月最後の日。例年では今日あたりから8月10日過ぎにかけてが1年で最も暑い日です。ご多分に漏れず、今日も酷暑の日となりました。朝8時過ぎには30度を越し、3時過ぎには37.4度に達しました。
 爽やかそうに見える緑の写真は9時半頃に撮ったものですから、既に30度は超えていたわけですが、緑や緑陰というのは有り難いもので、歩いている御仁もアスファルトの道から境内に入って救われたような気持ちになられたのではないでしょうか?
 夏の青空に白い雲がまばらに浮かんでいる空。昨日は少し不安定な空模様でしたが、今日は安定したお天気で、プール遊びなどにも持って来いだったでしょう・・・別の不安がありますが。
 早朝には墓参をする人の姿を何組も見かけました。おそらく、早めのお盆のお参りで、昨日くらいからお越しになるようになりました。例年なら、奥さんの実家に行く方などが早目にお参りになりますが、今年はお盆の帰省を控える方が多いと聞くので、単に混み合ってくるのを避けたいということかも知れません。
 さて、このまま感染拡大の勢いが収まらないようなら、今年のお盆はどうしたものか・・・。まさか3回目を迎えるとは思ってもいませんでした。




         山 里 の バ ス を 待 つ 間 の か き 氷     竹内光江




        今日をいのちの朝の蓮/ 厄除けの花 檜扇  カーソルを乗せれば写真が変わります
 お盆の頃に咲いて、お参りに来られた方に楽しんでいただこうと思っていた蓮の花が、今日4日目を迎えたこの花を最後にすべて咲き終わってしまいました。あとは大きな葉っぱを見ていただくだけ。今年の蓮はあまりにも早過ぎました。
 温暖化が進むともっと早く咲いてしまうのでしょうか? そのうち、熱帯睡蓮の出番が来るかも知れません。
 鉢植えの檜扇ひおうぎの花が、数日前から咲いています! 葉っぱが、檜の団扇を広げたような姿をしているのが名前の由来です。
 祇園祭も今日ですべての行事が終わりました。その祇園祭の頃、鉾町周辺の町家ではこの花を飾る風習があります。檜扇は古来から悪霊退散や厄除けに用いられたので、怨霊の怒りを鎮めるために始められた祇園祭には“祭花”として欠かせないものなのです。
 ただ、祇園祭に京都市で流通している檜扇の一大産地は丹後の宮津で、ハウス栽培です。露地では今が花の時期なのです。
 花はよく見るとすごく毒々しい色と模様です。学名は「ベラムカンダ・キネンシス」で、ベラムカンダはインドのある地方での呼び名、キネンシスは「中国産」という意味だそうです。日本、台湾、中国、インド北部など、東アジアの広い範囲に分布しているようです。なるほどねぇ〜。
 皆さん、くれぐれもコロナ感染と暑さにご注意ください。ご自愛くださいね!




       蓮 の 茎 め ぐ り て 花 の 散 り 浮 け り     滝井孝作