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            本堂裏の緑 / 塔と新緑     カーソルを乗せれば写真が変わります
 朝からの小雨は8時頃にはいったん上がりましたが、天気が回復するという予報は外れて、結局一日中小雨が降ったり止んだりの空模様でした。境内も少し薄暗く、木の下に入るとまさに「木の下闇」で、まるで梅雨のような雰囲気でした。
 最低気温は17度でしたが、最高は22度止まりで、東京から来られた方は「京都は寒い」と仰っていました。昨日は27度あったのですから、日によって大違いです。
 空模様の影響で、新緑の色も冴えません。晴れていれば、まだまだ綺麗なのですが・・・。天気も今ひとつで、連休でもないにしては、境内の人は多かったです。
 近畿の梅雨入りの平年値は6月6日です。さて、今年は早いのでしょうか、遅いのでしょうか? ほどほどに降ってくれますように。




       新 緑 の 闇 よ り  ヨ ー ヨ ー 引 き 戻 す     浦川聡子




         共に「アジアンビューティー」     カーソルを乗せれば写真が変わります
 つつじもほぼ終わり、さつきにはまだ少し早い感じで、境内に咲く花も少し少なくなりました。
 本堂裏の紫陽花園では、山紫陽花の種類が次々と咲いています。いろいろな事情で手入れが行き届いてなくて、ちょっと草だらけです。
 その山紫陽花に混じって、額紫陽花が咲いています。花は小振りですが、独特の色をしています。その名も「アジアンビューティー」。日本に自生している山紫陽花と、 西洋紫陽花をかけ合わせてできた品種です。
 写真は、‘表'‘裏'共にアジアンビューティーですが、‘表'は真如堂の地山の土に植わっている株の花です。弱酸性土壌なので、紫色になっています。こんな色の紫陽花は他にありませんね。‘裏'の株が植わっているのは、紫陽花園にする前は、枯葉などの焼却灰を捨てていた場所で、アルカリ土壌です。これも、茜色というか赤紫というか、独特の色をしていますね。何だか、「一粒で二度美味しい」感がします。
 境内には皐月も咲いていますが、あまり多くありません。これからは濃くなっていく新緑と紫陽花の季節です。




      紫  陽  花  の  暗  き  蔭  よ  り  糸  と  ん  ぼ      遠藤梧逸