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             文句なしの若もみじ    カーソルを乗せれば写真が変わります
 少し肌寒い日になりました。午前中は濃いグレーの雲の合間に青空が見える程度でしたが、お天気は回復して、午後からは青空が広がりました。ただ、風速6メートルほどの北風が長い時間吹いて、木製の建具などがガタガタと音を立てていました。
 青い空にやわらかいもみじの緑。清々しくて、すばらしい景色です!
 そんなにすばらしい境内なのに、訪れる人はごくわずか。カメラを持った人を数人見かけただけでした。
 もちろん紅葉の頃は何とも美しい景色が見られますが、それにも負けないぐらい素晴らしいのがこの若もみじの
           どっちを見ても若緑       カーソルを乗せれば写真が変わります
頃。おまけに、人でごった返す紅葉シーズンとは違って、ほとんど人はいません。ベンチはほぼ空いているし、人が写り込まない景色を写真を撮ることも可能です。
 若いもみじの色はどんどん変化していきますが、6月頃までは十分に楽しめます。そんな素晴らしい頃なのに、どうして来る人が少ないのでしょうね? まぁ、ゆっくり出来て助かりますが・・・。
 今は、樫や楠、椎など広葉樹の落葉の時期でもあります。新しい葉を出す時に古い葉が落ちるのです。もみじの花粕もいっぱい落ちてきて、髪の毛に引っ掛かったりもしますから、要注意。
 明日も朝は寒いですが、昼間は天気がよくて気温も上がります。ぜひ、散策にお越しください!




       新 緑 や  も つ た い な く て 帽 子 と る     太田土男




           一面のシャガの花 / 達磨藤    カーソルを乗せれば写真が変わります
 境内はいろいろな花が咲いています。椿、八重桜、藤、白山吹、シャガ、自坊の前のレンゲ・・・。1ヶ月前とはまるで違う景色です。
 総門前の荼枳尼天の玉垣の前などでは、シャガが満開です。先週はまだ咲いていた連翹の花はすっかりが姿を消し、いまはシャガ一色です。連翹もシャガも、10年ほど前にボクが植えたものですが、日当たりもそこそこいいので、あっという間に成長して、今はオススメの場所の一つです。
 自坊の前のレンゲは、今年はどうも元気がないように思います。水仙の葉っぱがまだ残っているので、一面のレンゲ原というわけにはいきません。
 本堂の南側の藤も、よく咲いています。この藤は「棚の上でしか咲かず、ちっとも垂れ下がらない」と、あまり評判はよくありません。「達磨藤」というずんぐりした短い花が特徴の品種なので、しかたがありません。花の長い品種を10年ほど前に植えたのですが、残念ながらまだほとんど咲いてくれません。それぞれ精一杯生きているのだと思います。
 明日からは春の土用です。日に日に初夏に向かっていくのでしょうね。気温の差の大きい日が続きそうです。体調にお気をつけください。




       わ す れ 菜 も  み な 花 も ち て 春 深 し     立花豊子