4/8版
染井吉野ももう終わり。青い空に白い桜の花びらが一斉に舞う光景はなんとも美しい! もう半分は散り、これからは蕊降る季節になります。 10日ほど前からもみじが芽吹き、合わせて小さく赤い蕾も付いています。もみじは個体差が大きく、ずいぶん若い葉が出ている木もあれば、まだほんの少しだけしか芽吹いていない木もあります。品種によっても差があるので、一気に新緑に変わっているわけではありませんが、季節の移ろいは十分に実感できます。 先週の土日の京都市内は車や人が急増しましたが、桜も終わり、学校なども始まってきたので、人出も一段落しそうです。 見る時間によって、朝は青っぽく見えますし、夕方は赤っぽく見えるので、色が安定しません。また日々変わっていくそのスピードが速いので、いろいろな姿を楽しむことができます。 桜の季節が終わって、芽吹きの季節を迎えると、何だかホッとします。桜の頃は世の中が浮かれた感じで、訪れる人のテンションも高目。カメラを持って忙しなく移動するする人も多く見かけます。それが、新緑へ変わる頃には落ち着き、静かな境内が戻ってきます。 いよいよ美しい季節がやってくるなぁと、しみじみ思います。 春 光 や こ ぼ れ て は づ む 金 米 糖 龍野よし絵 早春から春にかけて黄色の花が多いのは、黄色が目立つ色だからだそうです。早春からいち早く活動を始めるアブやハエの仲間は、黄色い色に敏感とのこと。今日は熊ん蜂が盛んに飛び回っていました。 自坊の庭の三ツ葉つつじが満開になりました。咲き始めたと思ったら、あっという間に満開でした。シャガもよく咲いてきましたが、庭に植えた「中国青花シャガ」も咲き始めてきました。普通のシャガよりもかなり目立ちますが、繁殖力はシャガには及ばない気がします。自坊に秘蔵してあります。 さぁ、次に咲くのは何の花でしょう。春の盛りをお楽しみください。 野 の 鳩 の 塔 掠 め し よ 風 光 る 五十崎朗 | |||
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