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          塔と鐘楼と染井吉野 / 桜から新緑へ  カーソルを乗せれば写真が変わります
 午前中は時折ほんのわずかに雨が降る程度でしたが、お昼過ぎから夕方にかけては弱い雨が降るようになりました。気温もあまり上がらず、13度ほどでした。
 今日が雨になるのは予報でわかっていたので、お花見に出かける人も昨日よりはずっと減って、道などの渋滞もかなりましだったようです。昨日は到るところで渋滞が起き、名所は人に溢れて、コロナ騒動が起きて以来の人出だったかも知れません。
 染井吉野も花の中心部がエンジ色になってきて、花期の終わりが近いことを知らせています。昨日頃からは、少し散り始めてもいます。染井吉野よりも早く開花した江戸彼岸系は結構散っていて、少しさみしい様子になってきています。今日の雨は「花散らしの雨」というのはやさしい降り方ですが、散るのを早めるに違いありません。雨に濡れた桜の花は、いかにも重たそうです。
 桜が散るのを待ちきれないのか、もみじの新緑も目立つようになってきました。桜花から新緑へと、季節の移り変わりは急です。




      身  が  重  し  重  し  と  桜  揺  れ  通  し     高野ムツオ




        縦皮桜をバックに咲く雪柳 / 桜と連翹   カーソルを乗せれば写真が変わります
 桜にばかり目を向けていると、つい他の花が咲いているのを見落としてしまいます。
 連翹はよく目立つ黄色い花で主張していますが、雪柳は控え目に風になびいています。椿の花もよく咲いてきましたが、主役の座を奪うには力不足です。見回すだけで、視線を地面に落とすだけで、数え切れないほどの花が咲いています。でも、カメラを持って走り回っているような人は、そんな花に気が付かないか、気付いても一瞥もしない感じです。花を楽しむのではなく、撮るのを楽しむのが主なのでしょう。
 お花見もあと数日。これからは花筏なども楽しめそうです。紅枝垂れ系や御室桜など、遅咲きの桜はまだこれからが見頃です。
 気温が安定せず、暑いぐらいの日があったかと思えば、また季節が逆戻りしたりしてきましたが、そろそろちょうどよい〜暑いいう日が続いていきそうです。
 ノーマスクで過ごせるといいですね。




        ひ た 急 ぐ 犬 に 会 ひ け り 木 の 芽 道     中村草田男