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           薄ら寒く時雨れた午前中     カーソルを乗せれば写真が変わります
 今朝は時雨れたり日が差したりの空模様。次第に晴れ間が多くなってきましたが、強い北風が吹いて肌寒いです。空には花粉や黄砂が飛び交っているのでしょう。
 今日から3日間ほどは最高気温が10度以下の「寒の戻り」のようなお天気ですが、火曜日以降は朝は寒いものの昼間は一気に10度超えて、13日には22度まで上がる予報です。目まぐるしく、急なお天気の変化に、身体が付いていかないかも知れません。
 3月1日から、本堂では大涅槃図の特別公開が始まりました。それを目がけて来られる方もおられて、境内の人の往来が少し活発になってきました。毎年の光景です。
 昨日、寺の近くを車で走ったら、平安神宮近辺のうどん屋と洋食屋に長蛇の列が出来ていて驚きました。大学生か高校を卒業して休みに入っている人たちでしょうか? 観光地の近くはそれほど人が多いようには感じなかったのですが、飲食店だけ本当に久しぶりの行列でした。
 京都では、まん延防止措置が21日まで延長になりました。感染状況は好転しつつありますが、まだ予断を許しません。観光に携わる人や飲食店などは気が気ではないでしょう。最後のまん延防止措置になりますように。
 寒いながらも、日の光の色が変わって来たように感じます。確実に春に向かっているのを実感しています。




        春  時  雨   残  し  て  ゆ  き  し  光  か  な     河野美奇




         伸びてきた苔の朔柄 / 椿「有楽」   カーソルを乗せれば写真が変わります
 花の様子はそれほど大きくは変わっていませんが、山茱萸は、先週よりもたくさんの蕾から花色が見えるようになってきました。来週開花です。
 椿の「有楽(太郎冠者)」も次々と花を咲かせています。可愛いピンク色の花が春を感じさせてくれます。
 毎回、水仙や馬酔木では芸がないので、何かお見せするものがないだろうかといろいろ探していたら、自坊の蹲踞に生えている苔が、朔柄を延ばしているのを見つけました。先の朔の中には胞子が入っていて、苔はこれで繁殖していくわけです。
 他の草木に先んじて、もう繁殖の準備に取り掛かっているわけですね。この朔柄が伸びているのを見ると、「いよいよ春だなぁ」と感じます。
 来週は初夏のような日が訪れそうですから、いろいろな花が我先にと開いてくるかも知れません。ゆっくり見せてくださいねぇ〜。




        仏  と  も  た  だ  の  石  と  も  苔  の  花      森本林生