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              微妙な青空でした     カーソルを乗せれば写真が変わります
 今日は、近畿の北部の方には大雪警報や注意報が出ていましたが、京都市内は青空ものぞくお天気でした。ただ、この‘青空'が曲者。いつでも時雨れたり雪でも舞わせてやろうかというような気配を漂わせた‘青空'でした。
 今朝の気温は0.2度。気象台でその気温だったら、境内では当然のこと、氷が張りました。午後からは風も強く、細かい雪がほんの少しだけ舞うことがありました。
 立春を過ぎ、心なしか日の光の色も春らしくなったように感じます。一日でそんなに変わるわけはないので、心持ち次第ということでしょう。それでも、朝は早く明るくなり、夕方は日が長くなって、冬至の頃と比べると合計40分ほどは日脚が伸びたのではないでしょうか。
 気付きにくいほどそろりそろりと、春の足音が聞こえて来そうです。

    木立の向こうの愛宕山には雪が残っています / 閑散… カーソルを乗せれば写真が変わります
 もちろん境内の様子にはほとんど動きがありません。歩いている人もほとんどなく、見かける人は完全防寒姿です。
 法事も、こんな寒い時にはいろいろ理由を付けて日にちをずらされることも多いです。ましてオミクロン大流行ですから・・・。たくさんの人で賑わい、その‘余波'が真如堂まで及ぶ吉田神社の節分祭は、閑散としていたようです。人気のない境内は、否が応にも寒く感じられますが、それも今の季節の景色の一つです。
 数日前には、植木屋さんが木々の根元に寒肥を施しておられました。効いているのかどうかわかりませんが、それもこの季節らしい光景です。
 ♪ 春は名のみの 風の寒さや 谷のうぐいす 歌は思えど ♪ しばらくはそんな日が続きます。




      春 立 つ と  影 が 勝 手 に 動 き 出 す      萩山栄一




        なかなか開き切らない蝋梅 / いまは水仙   カーソルを乗せれば写真が変わります
 椿もまだほとんど咲かず、水仙だけが寒さを喜んでいるようにも思えます。
 10日ほど前から、南天の実が地面に散らばって落ちているようになりました。ヒヨドリが啄み損ねて散乱させたのです。
 千両の実はもうすっかり食べ尽くしたので、次は南天という具合でしょう。正月の供花を作る時に、南天の実を採り尽くさずに残しておいたのですが、それをいま喜んで食べてくれています。
 困るのは後始末です。蹲踞の水の中は皮が剥けた種だらけ。現場を見たことはありませんが、水で洗っているのでしょうか? また同じ木の枝に留まって糞をするので、その下はやはり種だらけ。南天の立場からすると、子孫繁栄のために、ちゃんと土の上にばら撒いて欲しいでしょうに。
 「三寒四温」と手紙の枕に書けるまでには、もうしばらくかかりそうです。




      臘 梅 の 透 け て い の ち の 限 り の 黄      後藤比奈夫