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        いきなりの吹雪の参道 / 微妙な青い空   マウスを載せれば写真が変わります
 昨日から何度も大雪の予報を聞いていましたが、夜明け前は綺麗な青空。6時半頃に少し雪が降って、屋根瓦などがうっすら白くなり、その後も時おり吹雪くようなことはあったものの積もりはしませんでした。
 高校駅伝のTV中継をご覧になっていた方は、「京都は寒そうだなぁ」と思われたでしょう。確かに、最高気温が5度には及ばず、風もかなり強かったですが、降雪がなくて助かりました。
 すっかり冬木立の境内となりました。本堂や三重塔が少し離れたところからでも木々越しによく見えるようになりました。
 落ち葉掃除が追いつかずに、まだ一面茶色くなった敷き紅葉の場所が何か所もありますが、職員さんの人手不足のため、今年中には片付かないようです。
 今朝早くには、雪景色を期待してか、カメラを持った人が何人も来られていました。写真に写らないような積雪でしたから、きっと当てが外れたのではないでしょうか。
 今年は雪景色が見られるでしょうか?




        駅 伝 の 走 者  寒 波 に 護 ら れ て      百合山羽公




       境内に数少なき花水仙 / 髭に隠れる瑠璃の玉  マウスを載せれば写真が変わります
 常緑樹の緑以外の彩りがほとんどなくなり、すっきりとした境内。
 若葉の春、強い陽射しの夏、そして次第に緑が赤に変わってきて迎える紅葉の季節。すべてを脱ぎ去った冬。1年を通して、本当にいろいろな姿を見せてくれました。
 訪れる人はごくわずかになりますが、冬には冬ならではの景色が楽しめます。境内をほとんど独り占めすることもできるでしょう。静かで心落ち着く季節の到来です。
 これからは水仙が徐々に咲いてきます。「人知れず咲いている」という雰囲気ですから、探し難いかも知れません。
 草むらをかき分けて見ると、日の光を受けてキラリと光る「竜の玉」。実に奧深いコバルトブルーです。この実や南天や千両の実も、もうしばらくすると、すっかり鳥たちのご馳走となってしまいます。景色の移ろいの遅い季節に、鳥の動きの素早さが際立つのも冬ならではです。

 今年も「苦沙彌のInternet僧坊」にお参りいただき有り難うございました。来年は、コロナのことを気にせずに皆さま方にお越しいただける年になることを祈念して、今年最後の更新とさせていただきます。
 佳き年をお迎えください。




       誰 が た め の 深 き 瑠 璃 い ろ  竜 の 玉     鈴木二郎