12/18版
京都を取り巻く山々を眺めてみると、一様に白くなっていましたが、それほどの積雪ではなさそうでした。大事にならずによかったです。 境内も屋根を除いてさほど様子は変わっていませんでしたが、早くからカメラを持った人が来ておられました。昨日から待ち構えておられたのでしょうに、残念でしたね。 紅葉はもうすっかり終わり、地面に落ちた葉っぱもカラカラに乾ききって茶色くなっています。職員さんたちはその落ち葉の回収に大忙しです。 そんな状態なのに、今日は人の姿が多かったです。雪とは関係なさそうな雰囲気でしたから、まだ紅葉が残っていると思ってお越しになったのでしょうか? いくらなんでも、もう12月も半ばを過ぎていますから・・・。 本堂や三重塔がスカッと見通せる、冬木立の境内です。 い ろ い ろ の 死 に 方 思 ふ 冬 木 中 福田甲子雄 そんな中で目を惹くのは南天や千両の赤い実。日の光が当たると、キラッと輝いてきれいです。 でも、そんな実の‘寿命'もあとわずか。鳥の意向次第です。 自坊では「十月桜」がよく咲いています。今年は10月にはほとんど咲かず、11月末頃になって花数が増えてきました。暖かかったからかも知れません。 境内から赤やピンクの花の色が消えて、次第にモノトーンの色調に近くなってきました。雪が降ると、それが一層際立って、何とも美しい景色が見られます。でも、雪が降ると大変なことのほうが多いので、積もるのはぜいぜい1回程度にして欲しいものです。 今年もあと2週間ほど。22日は冬至です。 し ぐ れ た る あ と の 日 が 射 し 実 南 天 鷲谷七菜子 | ||
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