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          もみじの実と三重塔 / 冬日さす参道   マウスを載せれば写真が変わります
 昨日から大雪の予報が繰り返し報じられていたので、タイヤを交換したりして備えましたが、朝起きてみると拍子抜け。屋根の上が少し白くなっていたのと、生垣などにわずかに積もっている程度でした。
 京都を取り巻く山々を眺めてみると、一様に白くなっていましたが、それほどの積雪ではなさそうでした。大事にならずによかったです。
 境内も屋根を除いてさほど様子は変わっていませんでしたが、早くからカメラを持った人が来ておられました。昨日から待ち構えておられたのでしょうに、残念でしたね。
 紅葉はもうすっかり終わり、地面に落ちた葉っぱもカラカラに乾ききって茶色くなっています。職員さんたちはその落ち葉の回収に大忙しです。
 そんな状態なのに、今日は人の姿が多かったです。雪とは関係なさそうな雰囲気でしたから、まだ紅葉が残っていると思ってお越しになったのでしょうか? いくらなんでも、もう12月も半ばを過ぎていますから・・・。
 本堂や三重塔がスカッと見通せる、冬木立の境内です。




       い ろ い ろ の 死 に 方 思 ふ 冬 木 中     福田甲子雄




         赤く輝く実南天 / 可憐な十月桜の花   マウスを載せれば写真が変わります
 花もわずかに咲く山茶花や寒椿ぐらいです。水仙も咲き始めてはいますが、まだ探すのに苦労するぐらいです。
 そんな中で目を惹くのは南天や千両の赤い実。日の光が当たると、キラッと輝いてきれいです。
 でも、そんな実の‘寿命'もあとわずか。鳥の意向次第です。
 自坊では「十月桜」がよく咲いています。今年は10月にはほとんど咲かず、11月末頃になって花数が増えてきました。暖かかったからかも知れません。
 境内から赤やピンクの花の色が消えて、次第にモノトーンの色調に近くなってきました。雪が降ると、それが一層際立って、何とも美しい景色が見られます。でも、雪が降ると大変なことのほうが多いので、積もるのはぜいぜい1回程度にして欲しいものです。
 今年もあと2週間ほど。22日は冬至です。




      し ぐ れ た る あ と の 日 が 射 し 実 南 天     鷲谷七菜子