12/4版
真如堂の境内でも、もうすっかり葉を落としてしまっているもみじの木があれば、まだ紅い葉をいっぱい付けた木もありますが、全体的にはもう終わり間近となっています。 人出も先週と比べるとかなり減りました。遠方から旅行の方は予定通りにお越しでしょうが、写真撮影が目的の方はうんと減りました。きれいな写真が撮り難くなってきたら、なんとも薄情なものです。 今日は曇り時々晴れという空模様だったので、紅葉の発色も今ひとつでした。 それでも、境内でもまだ紅葉が残っている場所を探して、雲間から日の光が差すのを待っていると、とても綺麗な光景が見られます。 本堂の前や両脇などはほぼ終わり。正面参道の石段の両脇はまだ残ってはいますが、色がイマイチです。三重塔の西側は、黄色く色付く背の高いもみじと紅くいろづくもみじが交ざっていますが、ここも日の光の差し方次第によっては綺麗です。ん〜、ここが今の境内では一番の見所でしょうね。 た ま し い の ひ と つ が 透 け て 冬 紅 葉 津根元 潮 ハッとするような敷き紅葉が見られる年もあるのですが、今年は少し茶色っぽい‘カーペット'です。 普段はそれほど多くの人が来ることのない真如堂に、紅葉の時期だけは圧倒的な人波が押し寄せます。一昔前と比べると、ずいぶんマナーもよくなりましたし、皆さんが楽しんでくださるのはうれしいことですが、いろいろな問題も発生します。そんな季節がようやく終わり、いつもの静かな境内が戻ってくると思うと、正直なところほっとします。 職員さんたちは、週明けから落ち葉掃除に終われるでしょう。ブロワと軽トラが大活躍する季節の到来です。 地 の 温 み 空 の ぬ く み の 落 葉 か な 吉田鴻司 | |||
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