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             色付き進む正面参道     マウスを載せれば写真が変わります
 今日も秋晴れのいいお天気となりました。気温は20度まで上がり、外の日向にいたらとても心地よかったです。
 境内の紅葉は何だかちょっと早い感じで進んでいます。先月24日に最低気温が8度という日があった以後は、9.5度というのが1回あっただけで、後はずっと10度以上です。紅葉が進むほどの寒さはないのですが・・・。さすがに色に冴えはありません。
 陽の当たっている側から見るとあまりきれいではありませんが、反対側、日を透かして見ると実物以上にきれいです。その上、今は緑や赤や黄が混じっているので、何とも奧深い色合いになっています。
 毎年同じことを言っていますが、紅葉を楽しむなら陽射しが斜めに差す朝か夕方。特に赤い陽の光が差す晴れた日の夕方が一番だと思います。

     色とりどりの紅葉 / まだまったく緑の本堂裏    マウスを載せれば写真が変わります
 境内をぐるっと回ってみましたが、一番色付きが進んでいるのは本堂の前あたり。両脇は少し色付き始め。本堂の裏はまだほとんど緑色でした。
 さほど広くない境内で、いろいろな進み具合の紅葉が見られるのはお得ですよ!
 京都を訪れる人はどんどん増えています。来週、再来週ともっともっと増えていくのは間違いありません。皆さん、マスクをちゃんとするなど感染防止対策もされているので、感染が爆発的に増えることはないだろうと思いますが、感染者が急増している外国もあるので油断は出来ません。今ぐらいの混雑なら安心なのですが、例年並みのピークになるとちょっと心配です。
 紅葉もそこそこ楽しめて、適度に空いている今のうちに、お越しになるのがいいかも知れません。




        色 付 く や  豆 腐 に 落 ち て 薄 紅 葉     松尾芭蕉




       野趣と気品たっぷりの野路菊 / 捻れ咲く菊渓菊  マウスを載せれば写真が変わります
 境内に咲く花は石蕗(つわぶき)だけとなりました。これからはどんなに派手な花が咲いても、圧倒的な紅葉には敵いません。
 自坊の中では小菊が咲き始めました。野路菊(のじぎく)と菊渓菊(きくたにぎく)で、共に育てているものです。
 野路菊は兵庫県の「大塩のじぎく保存園」へ行って譲り受けた由緒正しき株。菊渓菊も原種だといっていただいたものです。共に野趣があって、花屋さんで売っているような‘背筋を伸ばした'ような菊とは違います。それがまたいいのですよねぇ〜
 数年前に境内のあちらこちらに植えた野路菊は、後の手入れが悪いため、見る影もないような姿になってしまいました。やっぱり、好きな人が手入れをしないとダメですねぇ。
 明日は立冬。来週後半には気温も下がってきそうです。乞うご期待!




      か か る 日 の  ま た め ぐ り 来 て 野 菊 晴     富安風生