10/30版
朝早くからカメラを持った人が来るようになり、コロナ禍のこれまでとは雰囲気が違ってきました。 都大路には観光バスが列を成すようになってきて、その分渋滞も増えて、次第にいつもの秋の観光シーズンの様相を呈してきました。観光関連の人は、少し安堵されているのではないでしょうか。 先週、最低気温が8度という日があって‘紅葉のスイッチ'が入ったのか、境内の紅葉が結構進んでいます。予想では、紅葉は平年並みか遅れるということでしたが、例年よりも少し早いのではないかとも思えます。 例によって、「今年の紅葉はどうですか?」と聞かれるようになってきましたが、今後の冷え込み次第で大きく変わるので、まだまだ予測が付きません。初めは良くても最後は尻つぼみという年やその逆もあります。果たして今年はどうでしょうねぇ。 晩 秋 の 野 の 明 る さ を 歩 き け り 前田震生 身体で感じるのは、確実に昔よりも寒くなくなってきているということです。お堂の中の花瓶の水が凍ったり、板の間を足袋で歩いていると足が痛くなったりということが、ほとんどなくなりました。気候の周期的な変化もあるでしょうが、温暖化は確実に進んでいるように感じます。ということは、紅葉の色も次第に冴えを失っていくということでしょうか? 期待外れの年が続いています。 紅葉の見頃はまだずっと先ですが、空いている時のほうがいいという方は、来月半ばまでにはお越しください。今年は混雑が戻ってきそうです。 逃 げ て ゆ く 刻 を 追 ひ つ ゝ 冬 支 度 大橋敦子 | ||
|