10/9版 




           昼下がりの本堂前 緑から黄、赤へ   マウスを載せれば写真が変わります
 寒露を過ぎたというのに、夏のような暑さでした。今日までの1週間で、最高気温が30度を超えた日が5日間もありました。
 僧衣も10月1日に冬物に替わったのですが、今日も秋晴れのお墓で読経をしていたら、ツルツルの頭から汗が流れ落ちてきました。夏物の時期をもっと長くしないといけませんね。
 緊急事態宣言解除後、2回目の土曜日。動物園や美術館、平安神宮などがある左京区岡崎方面へ向かう車がずいぶん多かったですが、境内は以前とそれほど変わらず、閑散としていました。
 紅葉はもちろんまだですが、観光バスをよく見かけるようになりました。待ちかねていた人、ツアーが、動き出したのでしょう。でも、まだまだ‘本調子'ではありません。




       秋 晴 れ に  我 焦 げ て を る 匂 ひ す る     星野立子




       山茱萸の実、三変化 / ピンクに染まる    マウスを載せれば写真が変わります
 本格的な秋がやって来て、木の実も熟してきました。自坊の前では、毎日たくさんのギンナンが落ちています。以前はお寿司屋さんまでもが拾いに来ていましたが、最近は来る人もほとんどなく、落ちたままになっています。拾って帰っても後が面倒ですし、そんなに毎日食べるものでもないですからね。
 本堂裏の山茱萸の実も赤く熟してきました。今年は実の数が少なく、葉っぱも痛んでいて、例年ほどの美しさはありません。
 自坊の庭の花水木の実も、真っ赤に熟してきました。山茱萸も花水木も、赤く艶々した実に日の光が当たって、とても綺麗です。
 咲いている花といえば酔芙蓉。今が盛りです。今日は、夕方になったら、その名の通り酔っていました。こんなに暑いのだから、もっと赤くなってもよさそうなものですが・・・。
 運動会や秋祭りの季節がやってきます。もう少し涼しいほうが有り難いのですが、来週になってもそれほど気温が下がらないようですね。
 体調に十分ご注意ください。




      食  べ  残  す  鳥  の  赤  き  実  壺  に  挿  す     阿部みどり女