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        早朝の正面参道 / 一早く秋を告げる花の木  マウスを載せれば写真が変わります
 心地よい秋晴れの一日でした。最高気温は30度近くまで上がって少し暑かったですが、カラッとしていて、風もあって、秋を楽しむことができました。
 お天気がいいと、つい出かけたくなるもの。「ちょっと散歩」という雰囲気の方やお彼岸の墓参りの方などで、境内は結構人が多かったです。
 境内の様子は先週とさほど大きくは変わっていませんが、そこはかとなく秋が進んでいるのを感じます。ぎんなんがたくさん落ちるようになってきましたし、今日はマテバシイの大きな実を拾いました。花水木の実も赤くなり、秋明菊も咲き始めました。
 あまり変わっていないように見えても、気をつけて観察してみると、案外いろいろな変化が見つかるものです。季節の移ろいに少し‘速度'が出てきたようです。




       仲  秋  や  雲  の  う  へ  な  る  雲  流  れ     岸風三楼




    昨日と今日が入れ替わる朝の酔芙蓉 / 萩、終焉前の美しさ マウスを載せれば写真が変わります
 酔芙蓉が先週にも増してよく咲いてきました。その日に咲いた白い花と、前日に咲いてピンクになって萎んだ花とが入り交じっていて、とてもきれいです。
 総門前の酔芙蓉が植わっている場所は、雨が続いた後には水が浸みだしてくるし、かと思うと雨が降らないとすぐに水切れする場所で、おまけに地面の下には大きな防火水槽があります。あまりいい環境ではないのに、こうしてよく咲いてくれると嬉しいものです。
 萩ももう終わりです。秋の日差しを浴びて風にそよぐ今日の姿は、‘有終の美'とでもいえるでしょう。かつては、お月見が近付くとススキや萩がよく盗られました。今は、公衆マナーが良くなったのか、お月見をする人が少なくなったのか、そういうことも少なくなりました。
 次回の更新の日はもう10月です。ますます秋らしくなってくるでしょうね。たぶん「緊急事態宣言」も解除されるでしょうから、少しは外出もしやすくなるかも知れませんね。
 でも、引き続き十分にご注意なさってください。




      う  す  う  す  と  刻  を  染  め  ゆ  く  酔  芙  蓉     岡田 和子