9/12版
ずっと曇り空で、お昼過ぎにはパラッと一雨あるようなお天気にもかかわらず、境内は結構人が多かったです。お墓参りや法事でもなさそうで、観光や散歩といった感じ。コロナの緊急事態宣言が出ているとはいえ、少し感染者も減ってきたので、手近なところで秋を楽しもうという人たちなのでしょうか。ベンチでお弁当を食べている人もいました。 境内のもみじの葉の色が、だいぶくすんできました。新緑の頃と比べたら、かなり黄色味がかってきた感じです。 白露や二百二十日も過ぎ、確実に秋が進んでいるのを、境内の様子からも実感します。 憩 ふ 人 秋 色 す す む 中 に あ り 橋本鶏二 萩に日の光は欠くべからざるもので、日陰の株は花付きも悪く、まだほとんど咲いていません。咲いていなくても、参道にしな垂れかかってくる枝も、また秋の風情を増してくれます。 近くに「萩の寺」と呼ばれるお寺があって、古びた土塀と連なる萩の景色はカメラマンが好む風景です。ところが、昨年頃に住職が亡くなってしまったので、これからは誰が世話をされるのだろうと心配しています。 誰が言い出したのか「萩の名所」の真如堂とこの寺の萩を撮るのが、今頃のお決まりの撮影コースです。今日も、そんな姿をちらほら見かけました。 その年の気候によって開花時期が大きく前後する彼岸花ですが、今年はずいぶん早く開花します。それと、今年は上がってくる花軸の場所が、いつもよりも多いのです。 彼岸花は球根ですので、種が飛んで増えたというわけではありません。年によって、花軸を延ばさない球根があるけれど、今年は例年にも増して多くの球根が花軸を上げてきているのかなぁと想像しています。ボクにとっては、結構謎めいた植物です。 酔芙蓉の花も少しずつ咲き始めました。盛りはお彼岸を過ぎてからになりそうです。 でも、酔芙蓉が咲く頃になると、例年台風がやって来ます。酔芙蓉は花も葉も大きく、風の影響を強く受けますので、今週末頃には近畿に近付いてきそうな台風14号の動きが気に掛かります。 人にも草木にも被害を及ぼさずに遠ざかってくれることを祈るばかりです。 この先は暑くなったり涼しくなったりと気候が不順なようです。体調にお気をつけください。 地 図 に 見 る 明 日 行 く と こ ろ 萩 の 卍 池田澄子 | |||
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