4/10版
朝から夕方まで雲一つない快晴でしたが、気温はそれほどは上がらず、最高でも17度でした。 快晴のお陰で、新緑がなおさら美しい! なんとも柔らかな若緑色とスカッと晴れ渡った青空のコントラストが最高でした。 毎日のコロナのニュースでうんざりした上にこのお天気では、家の中でじっとしているほうが難しいでしょう。桜の時期ほどではないですが、今日の境内も人が少し多目でした。 こんな日こそ楽しまなきゃ! 新 緑 に 吹 き も ま れ ゐ る 日 ざ し か な 深見けん二 本堂前からは少しだけしか見えませんが、いま、鐘楼堂の周りでは八重桜がちょうど見頃を迎えています。 種類は「関山」。皆さんの近くで咲いている八重桜があったら、たぶんこの関山でしょう。里桜の代表的な品種で、染井吉野に次いでよく植栽されています。何よりも派手で豪華な花を咲かせ、花弁は数は25〜50枚! 花が終わった後は、花びらの分厚い絨毯が出来上がります! 花の豪華さゆえに外国でも好まれていて、アメリカ、イギリス、オ−ストラリアなど海外にも広く植えられているそうです。また、塩漬けにされる桜の花も、だいたいはこの桜です。 まだまだ桜は楽しめます! きっと近くにも咲いていますよ! 自坊の前では、れんげの花が見頃です。去年の秋に種を蒔いたのが、年を越して、いま綺麗に咲いています。 れんげの花は今ではほとんど見られなくなったので、この花を見つけて、「わぁー れんげ!」と喜んでいる方もおられます。大体は年輩の方です。 芍薬といっても、あの豪華な芍薬ではありません。「山」と付いているのですから、もともとは山野草なのでしょう。何年かに1度は枯らしてしまって、その都度、苗を買っています。ボクの大好きな花の一つです。 もうひとつ珍しい花が、「中国青花シャガ」です。これは庭の奥で増やしている途中なので、今はご覧いただくことは出来ません。 普通のシャガと葉も花も同じですが、全体的に少し小振りです。地下茎を伸ばして増えるので、そのうちご覧いただける場所に植える予定です。珍しいものはすぐに盗られてしまうので、なかなか‘公開’できないのです。 藤も咲き始めました。椿も絶好調! 何よりも日に日に色が変わっていくもみじの新緑には、見飽きることがありません。 さぁ、密の心配のない新緑の野を楽しみましょう! や は ら か に 闇 に 花 閉 づ 山 芍 薬 伊藤敬子 | |||
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