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昨日、京都の桜の満開宣言が出ました。染井吉野は満開で、木によってはほんの少し散り始めたり、まだ蕾が残っていたりもします。江戸彼岸などは、もう少し散り始めました。 当然、あちこちは人だらけ。他府県ナンバーの車もどっと入ってきて、観光地は大渋滞です。 真如堂の境内にも、朝7時過ぎからカメラを持った人が来始めて、お昼頃にはお弁当を食べている人があちこちで見られました。それでも、皆さんコロナの感染拡大に注意されているのか、ほとんどが2人連れでした。ビールを飲んでいる方もおられましたが、静かなものでした。 世 の 中 は 三 日 見 ぬ 間 に 桜 か な 大島蓼太 真如堂の境内に植わっている桜の種類は多くありません。染井吉野、江戸彼岸、山桜、普賢象、そして遅れて咲く関山ぐらいでしょうか。 ボクは染井吉野はあまり好みではないので、今日の満開の桜にはあまり興味がありません。朝の散歩の時には山桜をよく見かけますが、日本人とのお付き合いはこちらのほうがずっと古く、また風情も上回っているように思います。 山桜は開花とともに若葉を開きます。若葉の色はほとんどが赤ですが、自坊には緑葉の山桜があり、花の色も真っ白です。ひょっとしたら山桜ではないのかも知れませんが、染井吉野を見飽きた目にはとても新鮮に映ります。 明日は雨の予報なので、今日の桜を存分に堪能なさってください。まだ散りませんから、週明けでも十分大丈夫です! 連翹は盛りを過ぎましたし、山吹がもう咲き始めました。自坊の前のれんげも1週間ほど前から、ぽつりぽつりと咲き出しました。すべての花が早いといってもいいでしょう。 椿もまだいろいろな種類の花を咲かせています。百花繚乱の季節です! それでも、ほとんどの皆さんは桜一辺倒ですねぇ。まぁ、花を愛でるというよりは、春の盛りを楽しむ必須アイテムが桜なのでしょう。 人が動くとコロナの感染者が増えるというのを、この1年間は経験してきました。何とかこれ以上増えないように、収束していくように願うばかりです。くれぐれも注意しながら、お楽しみください! 山 吹 の 一 重 の 花 の 重 な り ぬ 高野素十 | |||
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