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      遠目にはまだ冬景色 / 新芽が目立つ紫陽花園   マウスを載せれば写真が変わります
 昨日から降っていた雨は明け方にはあがりましたが、曇りがちで、時には時雨れたりする天気でした。寒くはありませんが、結構風が吹いていました。雨が降る度に温かくなる。そう思うと雨もうれしいものですし、「催花雨」という言葉があるように、これでまた桜の開花などが近づいてくると思うと、ウキウキしてきます。
 昨日は啓蟄でした。「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」−土中で冬眠をしていた虫たちが、暖かい春の日差しの下に出てき始める頃というのですが、どんな虫が出てくるのだろうと長い間思っていました。
 虫とはいうものの、中国では啓蟄に目覚める「虫」はカエルやヘビのことなんだそうです。そういえば、「蛙」「蛇」「蜥蜴(とかげ)」は虫偏です。これで合点がいきました。有り難くないことに、ヘビなどが冬眠から目覚めるのですね。仕方がありません。
 境内の木も緑の芽を吹き始め、草も気が付いていたら生えていたという感じです。一度‘火が点いた’ら、後は早いですねぇ。桜の蕾も、かなり膨らんで来ましたよ!




      蛇 穴 を 出 で て し ば ら く 世 を 探 り     石原健二




          紅い馬酔木の花 / 椿落花する参道   マウスを載せれば写真が変わります
 馬酔木の花が見頃です。
 樹齢何十年という株はかなり弱っていますが、その後継木として数年前に植えた株が、今年はたくさんの花を咲かせています。見頃は長いので、まだまだお楽しみいただけます。
 山茱萸の花は満開を過ぎました。今年は早く咲きすぎて、お彼岸にはもうほとんど何もないかも知れません。
 水仙の花ももう終わりで、花が茶色く枯れてきました。今年は雪で倒れてしまうこともなく、花の寿命を全うしてくれました。
 椿もいろいろな種類が咲いていますので、椿好きの方にはお楽しみいただけるでしょう。ただ、まとまって植わってはいないので、境内のあちこちを回って探していただかなければなりません。綺麗な色や形の花もいろいろありますが、ボクはやっぱり藪椿が一番好きですねぇ。
 さぁ、次回は桜の開花をお伝えできるでしょうか? コロナ感染に用心しつつ、春の訪れを満喫なさってください!




       野 遊 び の ひ と り ひ と り に 母 の こ ゑ     橋本 榮治