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         自坊の庭の残紅葉 / 本堂裏の敷き紅葉   マウスを載せれば写真が変わります
 今年もあと10日余となりました。今日は、この時期らしい冷え込みです。
 境内の紅葉もほとんど終わって人影も疎らになり、いつもの真如堂が戻ってきました。
 朝の光が差す中、わずかに残っている紅い葉っぱを探して、境内を散策しました。
 一番きれいだったのは、自坊の庭の紅葉。先週はまだいっぱい葉が付いていて色も鮮やかだったのですが、さすがに残りわずかとなりました。でも、色は今日の方が冴えている気がします。この場所は他の人は入れないので、独り占めです。
 正面参道にもわずかに紅い葉が残っていますが、日の光の力を借りないと茶色くしか見えません。本堂の裏の散り紅葉も茶色くなってきていますが、やはり朝日の演出で綺麗に見えていました。
 今年は散りきるのが例年よりも遅いので、年内の落ち葉掃除が終わるかどうか、ちょっと微妙です。

     こんな紅葉も情趣あり / 塔が見通せる本堂脇の参道  マウスを載せれば写真が変わります
 今日は高校駅伝。ロードレースは、冬の京都の風物詩で、いつも通っている道をテレビで見るのも面白いものです。走者が近付いてくるとヘリコプターの音が大きくなってくるので、画面を見ていなくても、「あっ、銀閣寺の辺りかな?」などとすぐにわかります。
 今年は沿道での応援も制限されていますし、出場校の応援団も来られないでしょうから、普段とはちょっと様子が違うかも知れません。
 京都のコロナ感染者の数も、ここしばらくは急増しています。年末年始にかけても観光の方はあまり増えないでしょうから、京都の街は例年よりはひっそりしているでしょう。
 もちろん、真如堂はひっそり静か。今年は除夜の鐘も中止です。




      掃  い  て  又  落  葉  の  庭  と  な  り  に  け  り    稲畑汀子




         水仙に陽の当たる / 満開の白い椿     マウスを載せれば写真が変わります
 水仙の花の数も増えてきました。でも、まだ香り立つほどの数ではありません。
 この花を見ると、「どうしてこんなに寒い時期に咲くのだろう?」と思います。雪が降ると、水仙の花軸はたちまち折れてしまいますし、花粉を付けてくれる虫も少ないのに・・・。
 椿の花も咲いてきました。
 椿は品種によって開花時期がかなり違います。冬から春にかけて、特に11月〜2月くらいと3月〜4月に咲くのが多く、もっと遅咲きや早秋咲きといわれる品種もあります。
 買ってきて植えても、品種を書いた札を無くしてしまうと、よほど有名な品種でない限り、後からはなかなか調べられません。それほど種類が多いのです。
 この椿はずいぶん前から自坊にありますが、「一休」かなぁ、「雪舟」かなぁ・・・わかりません。
 さて、今年もあと10日。そろそろ年賀状に取り掛からないといけませんねぇ。
 お風邪を召されませんように。




      水  仙  へ  光  ま  み  れ  の  声  飛  ん  で     坂巻純子