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        紅葉の合間から見る塔 / 紅葉した楓と三重塔  マウスを載せれば写真が変わります
 午前中は曇っていましたが、午後からは青空が広がってきました。今朝は今季一番の冷え込みで、5.9度。境内ではもう少し低かったかも知れません。
 今年はイイ感じで冷え込んでいるので、紅葉の進み具合が少し早く、しかも綺麗な気がします。おまけに、インバウンドの人たちがほとんどいないので、ほどよく空いています。人出はまだまだこれからですが、例年よりも人は少ないでしょう。コロナさえなければ、今年は最高の紅葉見物が出来るかも知れません。
 昼から晴れてくるという予報だったので、それを待って写真を撮りました。三重塔の周りの「花の木」などは、今が最高潮! 赤や黄、緑と、いろいろな色が混ざって、それが陽の光に透かされて本当に綺麗でしたが、その美しさが写真ではお伝えできないのが残念です。

      「花の木」はもう終盤 / 本堂の裏はまだ緑です  マウスを載せれば写真が変わります
 樹種によって紅葉の進み具合は違いますが、もみじはほとんどの木がまだこれから。濁った赤緑色や全然色が変わらずに緑色の木もたくさんあります。
 さほど広くない境内でも、紅葉は三重塔付近から始まり、本堂の前、正面参道、そして最後に本堂の裏へと移っていきます。本堂の裏が見頃になるのは12月初め。お越しになったタイミングによって、綺麗な場所が違います。
 「花の木」類は、当たり外れがそれほど極端ではありませんが、もみじは気候などによって年々善し悪しが違います。今年のもみじが色鮮やかになるかどうかは、これからの気候次第です。綺麗になってくれるといいですねぇ。




     散  る  前  の  し  る  け  き  ひ  か  り  夕  楓     廻 富士野




           清楚な野路菊の花 / かえで落ち葉  マウスを載せれば写真が変わります
 自坊の門内や境内の所々で「野路菊」が咲き始めました。
 10年ほど前に兵庫県の育成地へ行って株を譲り受けたものですが、境内に植えたものは手入れが悪くて、年々育ちが悪くなってしまいました。
 清楚で可憐で野趣があって、茶花などにはもってこいです。
 本堂の裏では、お茶の花が盛りです。また真っ赤な山茱萸の実も、陽の光にキラキラ光って、とても綺麗です。
 花ではありませんが、三重塔周りの落ち葉もきれい! 写真を撮ったときはちょうど影になっていて、美しさがお伝えできなくて残念です。子供さんだけではなく女性やお年を召した男性も、一所懸命に落ち葉拾いをされていました。
 しばらくは天気のいい日が続きそうです。人出も日に日に増えていくでしょう。今年はコロナの影響で、車でお越しになる方が多いかも知れませんが、観光地ではこれからは大渋滞が当たり前になっていきます。くれぐれもお気をつけください。




       野 路 菊 や  風 が 遊 ん で ゐ る ば か り     近藤公子