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       秋色にはまだ早い境内 / 咲き初めし本堂前の萩 マウスを載せれば写真が変わります
 1週間前には2日連続で最高気温が30度を下回りましたが、その後はまた暑さがぶり返して、30度そこそこの平年よりも少し暑い日が続いています。15日の朝方は、最低気温は18.4度と、いきなり涼しくなりました。20度を下回るのは 6月29日以来だそうです。あまりにも急な変わりようです。
 今日も蒸し暑いですが、一時の酷暑を思うと、これぐらい何のことはありません。長かった夏が、ようやく終わりました。
 今日は朝から曇天。秋雨前線の影響のようで、今夜から明日にかけては雨。この先の最高気温の予想はすべて30度以下になりました。ようやく本格的な秋がやって来そうですね。




       一 歩 づ つ 秋 の 気 配 に 踏 み 入 り ぬ     稲畑汀子




      参道入り口で出迎え萩 / そろそろ彼岸だよぉ〜  マウスを載せれば写真が変わります
 19日の彼岸の入りを前にして、萩の花が咲き始めました。
 個体差や植わっている場所の環境によって、開花時期にはかなり差があるようで、総門前の株は結構見頃。茶所前はやっと咲き始めで、本堂の南脇などはまだぜんぜん咲いていません。
 真如堂の隣に「萩の寺」と呼ばれる禅寺があります。その寺の壊れかけた土塀に添って植えられた萩の光景がなんとも風情があって、花の頃にはわざわざ訪れる人があります。今日もそんなグループがやってきて、「まだ咲いてないなぁ〜 今年はいつまでも暑いから、萩が遅いなぁ」と話しておられました。今年、その寺の住職が亡くなり、今は無住の状態。萩の世話は誰がするのだろうと、ちょっと気がかりです。
 彼岸花の花軸が、彼岸に合わせてきっちりと上がって来ました。入りの日には開花が間に合わないでしょうが、彼岸の間には咲いてくれて、墓参の人を楽しませてくれるでしょうね。

        ほぼ満開の桜 / 酔芙蓉に頭を埋める熊ん蜂  マウスを載せれば写真が変わります
 総門前の桜が、今、満開です!
 毎年この時期になると咲く木なのですが、今年は例年よりもずいぶん多くの花が咲いていて、花は小振りなものの色が濃くて薄ピンク色です。
 秋頃から咲き始める「十月桜」という品種でもなく、もちろん染井吉野でも山桜でもないので品種名はわかりませんが、今の時期に桜の花が見られるのは愉快です。
 季節が夏から秋へと移ろうのに合わせて、咲く花の数が増えてきました。楽しみな季節到来です。
 まだ蝉が鳴いていて、秋の虫の音はそれほど聞こえて来ませんが、来週までにはまた変化があるでしょう。季節が動き始めたことを実感する今日この頃です。




       鳴 き ほ そ り つ つ 秋 の 蝉 を を し け れ     高浜虚子