9/10版 




      枝先の色が変わって来た「花の木」 / 雨を喜ぶ木々 マウスを載せれば写真が変わります
 曇ったり、時々晴れたり、ザァーッと降ったりと目まぐるしく空模様が変わる1日でした。散らばった雨雲が、バラバラとやってきていました。
 季節が変わったのを実感します。昨日の最高気温は29.1度。最高気温が30度を下回ったのは、7月26日以来でした。今日も28度台。湿度は高いですが、酷暑の頃と比べると体がうんと楽です。
 8月の極端な少雨から一転して9月は雨の日が多くなり、今日までは隔日で降っている感じです。10月初旬までの予報では、気温が平年よりも高くなるのはほぼ確実。今年の紅葉は、8月の水切れと秋の高温で、あまり綺麗にならないかも知れません。
 境内に紅葉の季節の到来を知らせてくれる「花の木」も、枝先の色が少し変わって来ました。近年、素晴らしい紅葉を見せてくれなくなってしまいましたが、今年も期待薄です。




       草 い ろ い ろ お の お の 花 の 手 柄 か な    松尾芭蕉





      瓔珞玉紫陽花の花 / 花が少なくて小さい酔芙蓉  マウスを載せれば写真が変わります
 境内は花の少ない時期です。木槿がわずかに咲いている他、総門前では酔芙蓉も咲いていますが、今年は少雨の影響か、花が小輪で見ごたえがありません。
 自坊の中では、先代が千葉県の笠森寺から譲り受けた玉紫陽花が、数十年前から毎年花を咲かせています。関西ではほとんど見かけることがない珍しい花ですが、前に新しい品種があるのを知って、2年ほど前に「八重」と「瓔珞」の2種を買い求めました。今年、少雨禍を乗り越えて、両方共に咲いてくれました。
 「玉紫陽花」という名は、蕾がピンポン球を一回り小さくしたような真ん丸い形をしているところから付いたものですが、2種共に蕾は小さめ。「八重」は「よく見ると八重」といった感じの素朴で目立たない花ですが、「瓔珞」はその名の通りちょっと華やかです。
 人目に付くところに植えておくと盗られる心配があるので、今は隠して育成しています。「瓔珞」をメインに挿し木で増やし、境内に植えようと思っています。
 今日は二百十日。今後は、なるべく台風が来てくれませんように・・・。




       二  百  十  日  目  も  尋  常  の  夕  べ  か  な     与謝蕪村