8/21版
暑いというより、熱波。焦げるという感じで、本当にいのちに関わる暑さです。 それでも、境内の木陰は有り難いものです。風さえあって、湿度が低ければ、多少は心地よく感じさせてくれます。 ただ、この暑さにもかかわらず、雨はこの1週間まったく降らず、今月の雨量は14.5ミリだけ。根の浅い紫陽花などは相当ダメージを受けていますし、‘自衛’のために葉を落としている桜の木があったり、葉が灼けたような色になっているもみじもあります。 頼みの雨は、ひょっとしたら今夜? 明日の午後からは降ってくれそうですが、降り始めの「ジューッ」という音がして、雨の匂いが境内に満ちるような気がします。 秋 暑 し 庭 に 木 か げ を ひ ろ ひ つ つ 高浜年尾
酔芙蓉が咲くまではまだ当分掛かりそうですし、木槿は見る影もないほどの凋落ぶりですから、しばらくは花のない境内になりそうです。 自坊の蓮が、大きな葉っぱに身を潜めるようにして咲きました。最後の最後に、ひゅーっと花軸が上がって来て咲いた花です。 蓮もあれだけの大きな葉ですから、吸い上げる水の量もすごくて、油断をしていて干上がってしまうこともありました。メダカには可哀相なことをしてしまいました。 本堂の裏の紫陽花園に、一輪の白百合が凜として咲いていました。きっと、紫陽花を移植した時に付いてきたのでしょう。鐘楼周りの夏水仙然り、「こうして植物分布が広がっていく」というわかりやすい例です。 明日の夕方からは待ちに待った雨の予報です。以後は、少し気候が変わっていきそうです。23日は「処暑」。今日が暑さの峠であって欲しいです。 ぬ け 殻 に 並 び て 死 ぬ る 秋 の 蝉 内藤丈草 | ||
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