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             薄曇りの境内の緑       マウスを載せれば写真が変わります
 雨の多かった7月も終わって8月を迎えると、一転して真夏の気候となって、暑さ厳しい日々の連続。8月に入ってからの京都市の最高気温は、平均で34.9度。一番暑かったのは5日の36.5度でした。
 7日に立秋を迎えたものの、とりわけ8月12日頃からは連日35〜36度とかなりの高温の予想です。お盆で忙しい時期に、心底堪えますし、マスクがその暑さを倍増しているようにも感じます。
 写真では涼やかそうに見えるかも知れませんが、朝9時頃でも既に30度ありました。ただ暑さに慣れてきたのか、30度くらいだとちょっと涼しく感じられました。
 今日から3連休という方も多いでしょうが、帰省などを控えている方も少なくないようで、例年とは様子が違っています。京都市内も、連休にしてはかなり空いています。
 境内は、混まないうちに墓参をしておこうという方などがチラホラお越しになっていますが、人影は疎らです。酷暑に加えてコロナでは、ご高齢の方には相当厳しいお盆になりそうです。




     そ よ り と も せ い で 秋 立 つ こ と か い の     上島鬼貫





      開花1日目の自坊の蓮 / クラシカルな小輪の朝顔  マウスを載せれば写真が変わります
 よく咲いていた木槿の花も、暑さのせいか、花期自体が終わりかけてきたのか、花の数が減ってきました。それでも彼岸頃まで咲き続けるのが木槿のすごいところ。まだしばらくはお楽しみいただけます。
 酔芙蓉などはまだ咲き始めていませんので、境内には木槿以外にこれといった花が咲いていません。
 自坊の蓮も、最後の花が今日から咲き始めました。7月は雨に打たれ、日照不足もあって、今年の蓮は今ひとつ元気がなかったように思います。
 ‘裏写真’は、「変化朝顔」の一種でしょう。山形の方から、「若冲の絵に出てくる朝顔です」といって頂戴しました。
 朝顔は、奈良時代に中国から渡ってきた植物で、日本で最も発達した園芸植物の一つだといわれているそうです。観賞用には大きく分けて「大輪朝顔」と「変化朝顔」があり、江戸時代には第1次の「変化朝顔」ブームが起き、今は第4次のブームなのだそうです。
 ボクの子供の頃は、大輪の朝顔を育てている方が結構おられましたが、今はあまり見かけません。ボク自身も朝顔を育てるのは小学校以来。行燈仕立てにしてみましたがあまりうまくいかず、垣根に這わして育ったもののほうが、よく花を付けていました。朝顔の栽培も奧が深そうです。
 いつもと違うお盆休みがやってきます。不自由さがストレスにならないよう、少し楽しむようなつもりでお過ごしください。くれぐれもご自愛ください。




        朝  顔  の  紺  の  彼  方  の  月  日  か  な     石田波郷