7/17版 




           雨続きで葉の色が冴えない境内   マウスを載せれば写真が変わります
 雨の予報ではありませんでしたが、昼頃までは細かい雨が降り、午後も晴れ間はありませんでした。朝早くには蜩が鳴き、熊蝉が続きましたが、今日はあまり暑くならないと感じたのか、すぐに止めてしまいました。
 先月下旬から日照時間が平年より少ない状態が続いていますが、この状態は今後も2週間程度続く見込みだとか。先月25日から今月15日までの日照時間は、平年の半分以下だそうです。
 コロナ感染拡大の先行きも、今後も大雨も、見通しがつきません。
 本来なら、今日は祇園祭前祭の山鉾巡行の日。今年はコロナの影響で巡行の中止を余儀なくされたため、前祭を行う23の山鉾保存会の代表が、四条通烏丸交差点から八坂神社四条御旅所まで行列を作って歩き、御旅所で八坂神社に向かって遙拝したそうです。残念ですが、仕方ありません。
 8月の五山の送り火も規模が縮小になりましたし、10月の時代祭も中止が決まりました。民間の行事は用心に用心を重ねているのに、政府はGoToトラベル! コロナも危ないですが、この国の舵散りも迷走を重ねています。


          時どき、人影が見える程度です    マウスを載せれば写真が変わります
 境内は、最近カラッと乾いたことがなく、苔はいつも水を含んでいて、踏むと水がジュワーッと滲み出てきます。もみじの木が水切れする心配はありませんが、この日照不足が紅葉に影響してくるのは間違いないでしょう。
 今の境内は木槿が咲いているくらいで、庭園拝観はまだ休止しているようですので、見るべきところがありません。
 それでも、ご高齢の方のカメラサークルのような小グループなどの姿を、時折見かけます。個人の観光客もたまにおられます。祇園祭がなくなったので、行くところがないのかも知れません。境内で3密になることはないでしょうが・・・。
 濡れた石畳はよく滑りますので、くれぐれもご注意ください。




       夏  の  雨  明  る  く  な  り  て  降  り  続  く     星野立子





       雨粒の付いた木槿の花 / 日射しが欲しいよぉ  マウスを載せれば写真が変わります
 紫陽花の摘花がかなり進みましたが、まだ少しだけは見頃の花が残っています。早咲きから遅咲きまでいろいろな品種があるので、好機を見ながらの手入れにも時間が掛かります。
 木槿の花が盛りのはずなのですが、雨に打たれてばかりで、少し元気がありません。炎天下に咲く木槿も気の毒ですが、木槿の花には夏の青空がよく似合う気がします。
 ここ数日は植木屋さんが雨を押してお盆前の手入れをしているので、刈り込み機やブロアなどのエンジン音があちこちから聞こえて、結構にぎやかです。
 コロナの再流行や大雨に、どうか皆さんお気を付けください。




      今 日 生 き て 余 命 を 減 ら す 花 む く げ     鈴木舜子