7/3版
新型コロナウイルスの感染者が増加しているというニュースが連日流れ、不安に思っておられる方も多いでしょう。やはり、すんなりとは終息には向かってくれないようです。いったんは増えつつあった入洛客も、ちょっと足踏みするかも知れません。 京都では、7月1日から祇園祭が始まっていますが、今年は鉾が立てられることも、巡行もなく、神事のみとなりました。五山の送り火も、それぞれがほんのわずかに点灯する形で、精霊を送ることになりました。今年はかつて経験したことがないような夏になりそうです。 雨ということもあって、境内を訪れる人はごくわずか。静かに境内に雨音だけが聞こえていました。 旅 心 遠 ざ け し よ り 梅 雨 籠 稲畑汀子
木槿にはたくさんの種類があり、茶花としては冬の椿に対して夏の木槿といわれるほどとも聞きます。 表写真の白色に底紅の花は、茶人の間では最も好まれている木槿の一つで、「宗旦」という品種です。宗旦は千利休の孫で千家3代目。清貧・高潔を旨とした徹底した侘び茶だったようです。その宗旦が数ある木槿の中でも最も愛でたというのが、この「宗旦木槿」です。 木槿にはピンクや紫、一重や八重などと、いろいろな花がありますが、シンプルで美しいのはこの花が一番かも知れません。
去年も今年も花付きがよくない、不本意な出来具合になってしまいました。三室戸寺はここ数年で一番美しいとも聞きますから、天候が原因とはいえません。去年の剪定が悪かったかなぁ・・・。毎年悩みながら、世話をしています。 毎年悩まされるのが黄金虫による葉っぱの食害です。黄金虫にも葉っぱの味に好みがあるようで、特定の品種が狙われます。葉を食い荒らされてしまうと生育にも悪影響が出ますので、可哀相ですが駆除しなければいけません。子供の頃なら、喜んで捕まえて帰ったのですが。 紫陽花はあと1週間ぐらいでほぼ終わりです。 高温多湿にマスク、皆さん、例年以上にご自愛ください。 歩 を ゆ る め 木 槿 の 花 の 白 感 ず 村越化石 | |||
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