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              日毎に色濃くなる新緑     マウスを載せれば写真が変わります
 一気に暑くなって、昨日も今日も最高気温は33度。梅雨入り前で比較的カラッとしていたので、日陰にいれば割と心地よい感じでした。今後は上がり下がりはありますが、30度台が当たり前になってきそうです。
 近畿の梅雨入りは平均では6月7日。去年は6月27日とずいぶん遅かったですが、今年はほぼ平年並みの予定で、6月も7月も気温は平年並みか高く、蒸し暑い日が続く予報です。こんなにカラッと晴れた日は、これからは希少価値がありそうですね。
 今日は、二十四節気の「芒種」、七十二候では「蟷螂生」です。芒種の「芒」は、イネ科の植物の殻の先端部分にある細長い突起のこと。芒種は、芒のある穀物の種をまく時期と言われていますが、稲の場合は種を蒔くというより、田植えの時期になりそうです。「蟷螂生」とは、カマキリが卵からかえる頃。カマキリは、稲や野菜を食い荒らすことなく、害虫を捕まえてくれる有り難い存在です。「芒種」「蟷螂生」共に、季節を感じますね。


           陽の当たる緑の美しさ       マウスを載せれば写真が変わります
 境内の緑は、この暑さと日差しの強さのせいか、また色濃くなった気がします。来月になると、木々たちも暑さでくたびれてきて色がくすんできますので、美しい緑を楽しめる日もあとわずかも知れません。
 色濃くなった緑の中で、鴬が毎日艶のあるいい声で鳴いています。声はすれども姿は見えず。姿を求めて、緑を見回すのも愉快です。
 カマキリが孵化するなら、他の虫たちもたくさん出てきます。虫害で新しい枝が萎れたり、葉が縮れたりして、あるいは病気に罹る枝葉も出てきます。「病葉」というのは、「病気や虫のために変色した葉。特に、夏の青葉の中にまじって、赤や黄色に色づいている葉」を指す夏の季語というのも頷けます。
 コロナの心配もまだまだありますが、真如堂の境内は決して「3密」にはなりませんから、お近くの方は今のうちにお越しください。




       老 鶯 の 遠 ざ か る に や 近 づ く に や     川崎展宏





             紫陽花の花いろいろ    マウスを載せれば写真が変わります
 菩提樹が咲いているかと蕾を点検しましたが、開いている花はまだ見つかりませんでした。でも、開花はそう遠くありません。明日かな? 明後日かも知れませんよ。
 山紫陽花に続いて、‘普通の’紫陽花も咲いてきました。もう1週間ほどしたら、見頃に入るかも知れません。
 ただ、今年も花付きがよくありません。去年の剪定が強すぎたのかも知れません。切らないと倒れてきますし、深く切れば花付きが悪いしで、なかなか難儀です。
 おまけに、見に行く度に紫陽花が切られている跡が増えています。常習的に花を盗っていく人がいるのでしょう、近所の家の花も何回も被害に遭っているそうです。見つけて注意しても、わかる人ではないでしょう。困ったものです。
 最近は雨が少ないので、紫陽花も元気がありません。予報では、しばらく雨マークはなし。夜の間に適量降ってくれると有り難いのですが・・・。
 まだ暑さに体が慣れていません。しっかりと水分補給もなさってください。




       あ ぢ さ ゐ の 咲 き 出 づ 空 の 青 奪 ひ     萩谷幸子