6/5版
近畿の梅雨入りは平均では6月7日。去年は6月27日とずいぶん遅かったですが、今年はほぼ平年並みの予定で、6月も7月も気温は平年並みか高く、蒸し暑い日が続く予報です。こんなにカラッと晴れた日は、これからは希少価値がありそうですね。 今日は、二十四節気の「芒種」、七十二候では「蟷螂生」です。芒種の「芒」は、イネ科の植物の殻の先端部分にある細長い突起のこと。芒種は、芒のある穀物の種をまく時期と言われていますが、稲の場合は種を蒔くというより、田植えの時期になりそうです。「蟷螂生」とは、カマキリが卵からかえる頃。カマキリは、稲や野菜を食い荒らすことなく、害虫を捕まえてくれる有り難い存在です。「芒種」「蟷螂生」共に、季節を感じますね。
色濃くなった緑の中で、鴬が毎日艶のあるいい声で鳴いています。声はすれども姿は見えず。姿を求めて、緑を見回すのも愉快です。 カマキリが孵化するなら、他の虫たちもたくさん出てきます。虫害で新しい枝が萎れたり、葉が縮れたりして、あるいは病気に罹る枝葉も出てきます。「病葉」というのは、「病気や虫のために変色した葉。特に、夏の青葉の中にまじって、赤や黄色に色づいている葉」を指す夏の季語というのも頷けます。 コロナの心配もまだまだありますが、真如堂の境内は決して「3密」にはなりませんから、お近くの方は今のうちにお越しください。 老 鶯 の 遠 ざ か る に や 近 づ く に や 川崎展宏
山紫陽花に続いて、‘普通の’紫陽花も咲いてきました。もう1週間ほどしたら、見頃に入るかも知れません。 ただ、今年も花付きがよくありません。去年の剪定が強すぎたのかも知れません。切らないと倒れてきますし、深く切れば花付きが悪いしで、なかなか難儀です。 おまけに、見に行く度に紫陽花が切られている跡が増えています。常習的に花を盗っていく人がいるのでしょう、近所の家の花も何回も被害に遭っているそうです。見つけて注意しても、わかる人ではないでしょう。困ったものです。 最近は雨が少ないので、紫陽花も元気がありません。予報では、しばらく雨マークはなし。夜の間に適量降ってくれると有り難いのですが・・・。 まだ暑さに体が慣れていません。しっかりと水分補給もなさってください。 あ ぢ さ ゐ の 咲 き 出 づ 空 の 青 奪 ひ 萩谷幸子 | |||
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