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鴬の姿は見つけられませんでしたが、時鳥は高い木の天辺の枯れ枝に留まっていました。声を録音しようとスマホの操作をしているうちに姿が見えなくなってしまいましたが、しばらくするとまた別の場所から声が聞こえてきました。夕方にも、少し離れたところから聞こえました。いいものですねぇ。 「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」 江戸中期の俳人山口素堂の句の通りです。そういえば、‘初’鰹はまだ食べていません。 今日はスカッとした青空が広がるのかと思っていましたが、10時頃を境にどんどん曇ってきてしまいました。気温は25度で、建物の中にいるとちょっとヒンヤリします。 新緑は少し落ち着いた色になってきましたが、まだまだ綺麗です。でも、晴れていたらどんなに綺麗だったでしょう・・・。天気予報、ハズレ! 時 鳥 な け な け 一 茶 是 に 有 小林一茶
21日、京都府は大阪府、兵庫県と共に緊急事態宣言が解除され、23日午前0時には大半の休業要請も解除されます。これに伴って、いろいろな施設が開き始め、寺社の拝観も再開されつつあります。‘普通’の状態に戻るにはまだ相当の時間が掛かるでしょうが、少しは皆さんに入洛していただけるようになってきました。 間もなく紫陽花の季節がやってきます。早咲きの山紫陽花が咲き始めました。紫陽花の盛りの頃には、今よりも安心してお越しいただけるようになっていることを願います。 菩提樹も蕾が膨らんできました。気の早い方からは、「菩提樹は咲きましたか?」という問い合わせが来たりしていますが、見頃は6月第2週頃からでしょう。今年は早いかな、遅いかな? まだ何とも申し上げられません。
「エゴノキ」の名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐいことに由来するそうですが、試してはいけませんよ。有毒植物だそうですから。 片や、山法師の花は、今年は少な目です。たぶん、周りの木が茂って、日当たりが悪くなったからでしょう。日の当たる天辺は花付きがよさそうです。 最近は派手な花水木に押されて、地味な山法師を植える家が少なくなったかも知れませんが、古い庭などでは時々咲いているのを見かけます。「山法師」の名は、 「賀茂川の水、双六の賽、山法師、 是れぞ我が心にかなはぬ物なり」と白川院に言わしめた比叡山の僧に由来します。弁慶が白い布を頭から被っている姿を想像なさってください。なるほど、似ているでしょう? 花の名前の由来を知っていると、何だか得をした気になります。 さぁ、感染予防のことを常に考えながら、少しずつ日常生活を取り戻してください。季節季節に楽しみはいっぱいありますよ! 旅 は 日 を 急 が ぬ ご と く 山 法 師 森 澄雄 | |||
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