5/1版
今日は「八十八夜」です。「八十八夜の別れ霜」といって、この日以降は霜が降りないとされますが、記録上はそうでもないらしいです。 「5月」という言葉を聞いただけで、爽やかな気候で、新緑が鮮やかな光景が思い浮かびますが、今日はまさにそんな日でした。 残念ながら、新型コロナウイルスの感染防止のため、できるだけ外出を控えて‘巣ごもり’することを余儀なくされていますが、ここで出歩いてしまうと今までの我慢が水の泡になってしまいます。もうしばらく、頑張りましょう!
最近は、散策をするご夫婦などをよく目にします。3密を避けた、束の間の息抜きをされているのでしょう。 本堂は、正面と両脇の各1ヶ所を除いて扉が閉まっていて、拝観は中止。朱印の受付は結界越しに受け付けているようです。 いまは、開いている寺社や施設は皆無といえるぐらいですから、京都にお越しになっても行くところはありません。5月15日の葵祭の行列は早々と中止が決まり、7月の祇園祭の巡行も今年は行われません。インバウンドの賑わいが一気に180度変わってしまった京都の街。大きな試練の年になりました。 あ ら た う と 青 葉 若 葉 の 日 の 光 松尾芭蕉
つつじは日当たりが悪いと花付きがよくないのですが、総門内の駐車場のところが境内で一番よく咲きます。 シャガの花もあちこちで咲いています。シャガは種が出来ず、ほふく枝のみで繁殖していきますが、最初の1株は誰かが植えないといけません。境内のシャガは、すべてボクが移植したのが増殖したものです。今は増え過ぎるので抜いています。 自坊の前では、まだレンゲが見頃で、たくさんの方が喜んで摘んで帰っておられます。また、卯の花も今は満開。何ともいえない可愛い花です。 熟したバナナのような甘い香りのする唐種招霊(からたねおがたま)も、咲き出しました。花はあまり綺麗ではありませんが、少し離れていているところまで香りが届きます。 他にもいろいろな花が咲いている、5月の境内です。 咲 く も の の 咲 き 移 り け り 夏 近 し 稲畑汀子 | |||
|