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境内の新緑は一層進みました。もみじの若葉は美しい新緑色で、桜も蕊がまだ少し残っているもの若緑色の葉を広げ、赤っぽい若葉の木もあるものの、境内全体がまとまった色合いにまとまって来ました。今日のような天気のいい日に散策すると、若葉の間からやわらかい木洩れ日が漏れてきて、本当に気持ちがいいです。 春が来ると共に、鳥や虫の活動も一気に活発になってきました。蚊も、もう発生しています。 樹下に駐めてある車のフロントガラスや屋根などには、もみじの花粕が降っきます。花粕は透明な蜜のようなものが接着剤のようになって、簡単には除去できません。この蜜はもみじの若葉に発生したアブラムシ(アリマキ)が出す排泄物で、それに誘われて蟻がやってきます。蟻はアブラムシの天敵となるテントウ虫などの昆虫からアブラムシを守るなど、お互い共生関係を築いています。
京都の観光地は先週にも増してガラガラ。寺社の多くは閉堂したり拝観を止めたりしていますし、ホテルも休業しているところがあります。飲食店はなおさらです。連休どころか、5月の葵祭の行列も7月の祇園祭の巡行も、中止が決まっています。そんな状態ですから、今年のゴールデンウィークには京都にお越しにならず、できるだけご自宅でお過ごしください。 真如堂の境内は、普段よりも人が少し多いぐらいです。どこにも行けないけれど、真如堂なら3密になることはないだろうとお越しになるのでしょう。鴨川の河川敷なども人が多いですが、例年なら花で溢れている植物園も閉園中です。 折角の好季なのに残念ですが、今は辛抱の時です。歩いて来られる方だけお越しください。真如堂の本堂も、今は中にはお入りいただけません。 風 光 る 鳥 に な り た き 子 と 駈 け て 村田洋子
本堂南側の藤も見頃となりました。花房の短い達磨藤なので、藤棚から花が垂れ下がりません。風情に欠けるので、数年前に別の品種を3株植えたのが、今年やっと2輪咲きました。早く大きくなって、見事な垂れ藤を見せて欲しいものです。 街のあちこちで花水木の花が咲いていますが、10年ほど前に作った自坊の庭でも花が咲き始めました。ちょうど新緑が綺麗な頃に白く控えめに咲くので、和庭にも合います。 これから夏ぬ向かって行くと、害虫がどんどん出てきますし、雑草も抜いたと思ったらすぐにまた伸びています。今年は時間がたっぷりあるので、庭作業に励むことができます。 皆さんも自宅での過ごし方に工夫していただいて、どうにも飽きてきたら、近くの自然の中に身を置いて、新緑の景色を楽しんでみてください。 くれぐれもご自愛ください。 ゆ く 春 の う し ろ 姿 か 藤 の 花 可 南 | |||
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