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              桜ともみじ若葉の境内     マウスを載せれば写真が変わります
 今朝は4度台まで気温が下がりましたが、昼間は春らしい陽気となりました。快晴ではなく青空は見えないのに、陽は差しています。こういう空模様を「花曇り」というのでしょうか? 桧の花粉もたくさん飛んでいるでしょう。
 染井吉野は散り始めました。でも、梢を見ると、まだ蕾のままのものも残っています。見頃としては、この土日になるでしょう。
 桜が咲き始めてからは、平日でも、結構たくさんの人が境内にお越しになります。桜が咲いたと聞くと、じっとしていられないのでしょう。まして、こういうご時世。桜を見ながら散策するぐらいなら、‘3密’にならないだろうとお考えなのでしょう。

          赤門脇の老桜 / 桜、一枝      マウスを載せれば写真が変わります
 でも、境内におられる方の半分以上はマスクをしておられます。花粉症なら外すわけにはいきませんが、「付けていないと不安」というお気持ちもあるのかも知れません。今年は、心の底から桜を愛でるようなお気持ちにはなれないかも知れませんね。
 桜の花と肩を並べるようにして、もみじが芽を吹き始めています。早い木では、もう葉っぱを広げて、小さく赤い花を咲かせ始めてします。
 これからは、桜の蕊がどんどん降ってくると共に、新緑が境内を覆っていきます。桜の花よりも、新緑のほうがどれだけ綺麗でしょう(個人の感想です)。これからが楽しみです。




      見  知  り  顔  名  前  浮  か  ば  ず  花  曇  り      伊藤 徹





           山吹、四方八方 / 自坊前のレンゲ  マウスを載せれば写真が変わります
 春の花もたくさん咲いています。椿、馬酔木、山吹、連翹、シャガなどが境内のあちこちで咲いていて、わざわざ花を探す必要もありません。
 そろそろ花冷えの頃を抜けて、暑いぐらいの日もやってくるでしょう。佳き季節は短いですから、花暦などもご覧になって、手ぐすね引いて待ち構えるぐらいがいいかも知れません。
 でも、そういうのは「不要不急」になってしまうのでしょうから、皆さんそれぞれのお近くで、‘3密’を避けつつ、春をお楽しみください。ひょっとしたら、今まで気が付かなかったような大発見があるかも知れませんよ!
 どうか、くれぐれもご用心。お大事になさってください。




       山  吹  の  一  重  の  花  の  重  な  り  ぬ      高野素十